平成24年12月号 複数会社のメリット
第15回(平成24年12月号)
□ お知り合いに1社だけでなく、複数の会社を経営されている方はいらしゃいませんか?
□ 1社だけでも大変なのに、複数の会社経営をするには何か良い事があるのだろうか?
□ ある経営者の方との打合せの最中にご質問を受けました。
□ メリットだけでなく、当然デメリットもありますので、今回まとめてみました!
(1)メリット
- 機能ごとに会社を伸ばせる(製造・流通・加工・販売・地域・業種など)
- 責任の明確化(後継者の育成につながります)
- 軽減税率の枠拡大(経常的に所得が800万円以上あると有効です)※1
- 設立直後1~2年間の消費税免税(資本金額と会社分割による設立は注意して下さい)
- 退職金スキーム(平成25年以降は、5年以内の退職金支給は要注意です)
- 社会保険料の軽減(2社目は代表者以外になる必要があります)※2
- 決算期のズレを利用した決算対策期間の確保
- 100%親子会社の配当スキーム(ホールディングス)
(2)デメリット
- 寄付金のリスク(第三者間であれば負担すべき費用の未請求額:人件費など)
- 事務手数がかかる(会計事務所への報酬が上がる)
- 経営資源の重複(経理・総務の代行費のやり取りは可能です=シェアード・サービス) +単体法人の信用度の減少(収益力が分散します)
- 調査の厳格化(同じ税務署管轄内での経営の場合は同時調査になる可能性が高い)
- グループ法人税制が適用される可能性がある(100%の支配関係の場合)
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