介護事業者のための会計入門~売上急増は資金繰りを悪くする~

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

売上は、損益計算書に計上されると同時に、同額が貸借対照表の売掛金に計上されます。

そして、売掛金は2か月後に国保連から入金されると、その分減少します。また、利用者負担分の入金があれば売掛金は、その分減少します。

従って、売掛金が多いということは未回収の金額が多いということを意味します。

介護事業所の場合は、2ヶ月分の売掛金が計上されています。例えば、3月31日現在の貸借対照表に計上されている売掛金の金額は、次に計算された金額になります。

2月分(3月10日までに国保連に請求した金額)+3月分(4月10日までに国保連に請求した金額)+利用者負担分で3月分までの未収分

もし、決算書の売掛金の数字が、上記金額になっていないと売上の過大計上か過少計上のどちらかです。

売上が急増しているときは、未入金の売掛金が増えると同時に人件費等の費用も増加します。しかし人件費等の出金は、売掛金の入金前に生じますから資金繰りが苦しくなります。

売上が急増しているからと言って、喜んでばかりおられません。資金繰りに注意してください。


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