新興企業、5期連続増益 介護や教育好調

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

日本経済新聞2013.5.27より

日本経済新聞から介護に関係する部分だけ抜粋しました。

新興市場(注)に上場する企業の2014年3月期の連結経常利益は前期比9%増の5952億円となる見通し。

介護や教育など消費者ニーズにきめ細かく対応し収益を伸ばす例が多い。

最高益更新の予想が目立つのが介護関連。

訪問介護のセントケア・ホールディングは訪問入浴サービスなど周辺事業を強化している。

(注)新興市場とは

東京証券取引所第一部・第二部、大阪証券取引所第一部・第二部は上場基準が厳しく、創業が短い会社などは上場することが難しいです。

そこで、ベンチャー企業など創業が短い会社などでも、成長性などが認められた場合上場できるようにできる取引市場のことを新興市場といいます。

新興市場には次の取引市場があります。

  1. 東証マザーズ
  2. 大証ヘラクレス
  3. 名証セントレックス
  4. 福証Qボード
  5. 札証アンビシャス


セントケア・ホールディングの業績

セントケア・ホールディングの業績をホームページから調べてみました。

次の通り、平成25年3月期の実績は経常利益が前期に比べて減少していますが、その主な要因は

  1. 規模拡大に伴う販売費の増加 ▲215百万円
  2. 新規開設による売上総利益減 ▲137百万円
    であり、積極的は規模拡大による先行投資的な要因によるものです。

したがって、もっと詳しく調べてみないと分かりませんが、経常利益減少は必ずしも悪いものではなく、来期以降の経常利益増加につながる可能性があります。

平成25年3月期 決算概況(連結:累計)

平成25年3月期の経常利益は1,372百万円でしたが、前期は1,436百万円と比べて63百万円減少しています。

その減少要因は次の通りです。

  1. 訪問系サービスによる売上総利益増 +283百万円
  2. 施設系              ▲182百万円
  3. レンタル・リフォームによる売上総利益増+52百万円
  4. その他サービスによる売上総利益増 + 29百万円
  5. 規模拡大に伴う販売費の増加    ▲215百万円
  6. 営業外による利益減        ▲ 30百万円

単位:百万円
平成25年3月期 決算概況

平成26年3月期 通期予想【部門別】 (連結)

施設サービス全体の平成25年3月期は、前期と比較すると売上総利益が911百万円から729百万円と182百万円減少しています。

そのため、売上総利益率も12.94%から8.80%に下がっています。

この要因として、次の三点が挙げられていました。

  1. 既存営業所による売上総利益増  +28百万円
  2. 新規開設による売上総利益減   ▲137百万円
  3. 法改正による影響        ▲ 73百万円

平成26年3月期 通期予想
平成26年3月期 通期予想



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