有力介護ロボが集結(ワールドビジネスサテライト:テレビ東京)

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

成長戦略でも強化が必要とされた介護ロボット産業。6月12日、有力ロボットが霞が関に集結しました。

有力介護ロボが集結1

経済産業省には介護ロボットの中でも近く製品化が見込まれる9社が展示され、視察に訪れた茂木経済産業大臣も、実際にロボットを体験しました。

有力介護ロボが集結2

政府は高齢化が進む中で介護ロボットを成長戦略の重要な柱と位置づけ、今年度予算におよそ24億円を計上しています。

有力介護ロボが集結3


介護ロボットの現状 (第45回社会保障審議会介護保険部会資料より)

介護分野の人材について

介護分野の人材不足が指摘されている。
介護分野の人材を確保するとともに、限られたマンパワーを有効に活用することが求められている。

施設介護職員における腰痛問題について

首や肩などを含む腰痛などについて、施設の介護職員の約7割が、「現在ある」と回答している。
また、「現在痛みのある」部位は、腰部90.1%)、肩(68.9%)、首(52.6%)の順で高値を示している。

施設における福祉・介護機器について

最近3年以内に「新たな機能」の付いた福祉・介護機器を導入した施設は、1割台にとどまった。
また、これらの機器を導入した目的は、「介護職員の介護負担の軽減」が6割以上を占めた。

施設における介護ロボット導入について

施設における介護ロボット導入について、施設管理者の3割以上が、「適切なものがあれば導入を検討したい」と回答している。
また、介護スタッフについては、5割近くが「適切なものがあれば導入を検討したい」と回答している。
介護ロボット導入を現在の介護の現場にあてはめて考えた場合の評価について、施設管理者及び介護スタッフの4割以上が、「導入により介護負担が軽減されることへの期待はある」と回答している。

取り組みについて

高齢者の自立支援や介護者の負担軽減を図るため、平成24年度に経済産業省と厚生労働省は、今後の開発・実用化に係る重点分野を策定。
平成25年度は、介護現場と開発現場のマッチング支援(実証試験)の増加、介護現場にロボット技術を周知するため普及・啓発を行うなど、さらなる実用化に向けて取り組む。


日本経済新聞から介護ロボット関係の記事

介護ロボットなど 量産投資に政府保証(2011年2月16日)

経済産業省は、環境や医療などのベンチャー企業による量産化を支援する。

製品を量産する設備のための資金調達で銀行などからの借り入れを最大50億円保証する。

介護ロボットなどを手掛ける企業も候補になる。

介護ロボット 欧州展開(2011年5月31日)

筑波大学発ベンチャーのサイバーダインは、介護やリハビリに使う装置型ロボット事業を欧州で本格展開する。

腕や足に装着すると、皮膚に付けたセンサーが脳から筋肉に伝わる信号を感知。

関節部分のモーターを駆動させ、ユーザーの意思に応じて体の動きを補助する。

日本では、すでに90の病院で200体をレンタルしている。

介護ロボット保険対象に(2012年7月30日)

政府は、介護・福祉に役立つ介護ロボットへの公的保険の適用範囲を拡大する。

2015年度から利用料の9割を補助する。

介護従事者の慢性的な不足の緩和にも役立てたいとしている。

また、介護現場のニーズを踏まえ、本当に必要な機器に絞った機器の開発をメーカーに促し、介護保険料の引き上げなど国民の追加負担につながらないようにする。

大阪市、介護ロボット開発支援 相談窓口(2012年8月1日)

大阪市は、ロボット産業の集積に力を入れており、ロボット関連技術やICT(情報通信技術)を使った機器の実用化を後押しする。

大阪駅前第3ビルの大阪市都市型産業振興センターに窓口を設ける。

同時に開発中の製品やサービスの実証実験を希望する企業を31日まで募り、高齢者や障害者の買い物支援、高齢者を見守るシステムを福祉施設などで試すサービスも始める。

介護ロボットの国際福祉機器展への出展(2012年9月17日及び9月22日)

2012年9月17日の記事は、制御機器メーカーのマッスル株式会社(大阪市、玉井博文社長)の介護を助けるロボットです。

開発された介護ロボットは

  1. ベッドから車いすへの乗せ替えを補助するタイプと、
  2. 排泄物をはかる自動で処理するタイプ
    の2種類です。

一方、9月22日の記事は、トヨタ自動車が手足の不自由な人の室内での生活を手助けする「生活支援ロボット」を開発したという内容です。

ベッドで寝ている利用者が、ロボットに床の上の物を拾ってもらい手元に取り寄せたり、部屋のカーテンを開けてもらったりといったことができます。

利用者はロボット頭部のカメラが映し出す「視界」を基に操作します。

目的物と場所を事前に登録しておけば、音声認識機能を使い、声で指示することで目的物を取り寄せられます。

家族が携帯端末を通じてロボットを遠隔操作することもできます。



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