経験のある従業員を採用するときの注意点

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

介護事業者様は、介護職員を採用するとき、面接で何を重視されるでしょうか?

「経験のある人を採用する」
「逆に経験の無い方が良い」

など、経験があるか、ないか、だけでも意見の分かれるところです。

「経験のある人を採用する」という意見の方は、即戦力を期待されるのでしょう。

私は、25年以上の会計事務所経営の経験から言うと、即戦力を期待して経験のある人を採用すると失敗するケースが多かったです。

多くの失敗の経験から得たことは、「経験のある人」は自分なりの考え方や価値観を持っており、それに合わないと辞めていくということです。

別の言い方をすると、「経験のある人」は「融通が利かない」「自分を変えられない」「プライドが高い」など、欠点として現れることがあります。

この問題を避けるためには、面接時に自社の考え方や価値観をしっかり伝えることが大事です。

「私たちの会社は、ご利用者様に・・・・・のような考え方に基づいて、○○○のような場合、△△△のように接しています。」

とか

「私たちの会社は、ご利用者様、従業員、会社がすべて満足できるようにするため、○○○の方針に基づき△△△を実行しています。」

など、自社の考え方や価値観を伝え、「私もそう思う」とか「その考え方のところで働いてみたかった」など、共感してくれる従業員を採用することが大事ではないでしょうか?

夫婦でも「価値観が合わなかったから離婚しました」と芸能人が離婚理由を言っているのと同じで、毎日顔を合わせて仕事をする従業員が、会社の価値観と合わないと辞めて行くと思います。

「従業員は採用してから、自社に合うよう教育すればいいのではないですか?」という、ご意見があるかと思いますが、私は反対です。

なぜなら、考え方や価値観は自分が経験してきて確立したものですから、簡単に変えられるものではないからです。

もっとも、経験のない真っ白な人であれば、一から教育すれば自社に合う従業員に育て上げることは可能かもしれません。

以上のように、経験者を採用するときには、よく注意しなければいけないと思っています。


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