在宅介護サービス事業者は、重度者対応の準備を

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

下の図は、介護サービス別の利用者の要介護度の構成割合を示したものです。

例えば。訪問介護であればご利用者の構成割合は

  1. 要介護1 構成割合 29.4%
  2. 要介護2 構成割合 29.2% 
  3. 要介護3 構成割合 16.8% 
  4. 要介護4 構成割合 12.6%
  5. 要介護5 構成割合 11.3%
    です。

訪問介護と通所介護は、約6割が軽度(要介護1及び2)です。

要介護度別利用割合

訪問介護と通所介護のご利用者の中心が軽度者である理由は、重度になるとほとんどの方が病院に入院したり、特養や老健に入所されるからです。

ところが、今後はこの状況に変化が生じることになります。

つまり次の理由により、重度になっても病院に入院したり、施設に入所することができず、自宅で過ごさなければならなくなります。

  1. 病院は90日ルールにより、90日超えて入院すると診療報酬が減ることになります。そのため、退院をすすめられることになります。
  2. 高齢者の増加に特養の整備が追いつかず、待機者は4年前の調査のときの42万人から52万人と急増しています。

これからの時代、重度になっても病院に入院したり施設に入所することが難しくなってきます。

在宅介護(訪問介護や通所介護など)のご利用者様は、今は、軽度者中心ですが数年後には重度者が増えると予想されます。

重度者に対応できる、介護サービスの質の向上が求めらてきます。

【関連ブログ】
デイサービスの差別化~重度者対応~(2013-10-08)
http://kaigokeiei.net/index.php?go=WEGJnz

今後、訪問介護事業所は重度者対応がポイント(2013.12.16)
http://kaigokeiei.net/index.php?go=F2sauz

「介護保険論」~家族介護の補完にとどまる訪問介護~(2014.01.05)
http://kaigokeiei.net/index.php?go=qaiF18




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