介護サービスの質を評価し、介護報酬に反映
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
平成27年の介護報酬改定の注目点は、次に記載した通りです。
【平成27年介護報酬改定の注目点】
その注目点の中に、「介護サービスの質の評価の導入」があります。
質の評価を介護報酬に含めるとは、どういうことか?
これについて、ご説明します。
今の介護報酬には、大きな問題があります。
例えば、要介護2の方にデイサービスが素晴らしい機能訓練を提供した結果、その利用者さんの状態が改善され、要介護1になったとします。
たとえば、ご利用者の状態が改善され、動けなかったのが動けるようになった。
これは、非常に喜ばしいことです。
ところが、要介護2から1になると介護報酬が下がるという問題が起きます。
今の介護サービスの報酬の仕組みは、いいサービスを提供すると、事業者の収入が下がることになっています。
逆に何にもしなくて、例えばご利用者が動けるのに何にもさせずただじっと座わらせただけだと、ご利用者の介護度がどんどん悪くなります。
そうすると事業者の報酬が、上がるという矛盾が生じます。
介護サービスの質を評価し介護報酬に反映させることが検討されています
これからは、質の評価すなわち、素晴らしいサービスを提供して、利用者の状態が改善したことを評価して報酬に反映させることが検討されています。
すでに一部の地域では、試験的に報償金を払うという取り組みをしているところがあります。
今年度中に取りまとめられる予定です。
従って、来年4月の報酬改定には間に合いそうにありません。
平成30年の改定で実行されると思いますが、可能なものは来年の改定に含まれると思われます。
ご利用者の状態が改善されたことによる加算は、できるかもしれません。
【関連ブログ】
厚生労働省は介護サービスの質の評価に向けて(2014.06.23)
介護サービスの質が介護報酬に反映?(2014.02.19)
キャリア段位制度が、今後重要になる(2014.05.06)
松本会計メルマガ登録
下記のすべてをご入力いただき、「確認」ボタンを押してください。