施設系サービスの口腔・栄養に関する質の評価

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

高齢者の方は、嚥下機能いわゆる飲み込む力がなくなります。

下手に飲み込むと肺に入って、むせこんだり大変なことになります。

本来であれば、高齢者の方に少しづつ時間をかけて食べて頂くのがいいですが、介護施設は忙しいので時間をかけることができないのが現状です。

そこで、食べるのに時間がかかったり、飲み込むのに時間のかかる方に対して、流動食にしているケースを多く見かけます。

さらに、だんだん筋力が低下していきますと流動食も飲み込めなくなります。

そうなると経管栄養になってしまいます。

今回の改正で新しくできるのは、本来の人間の楽しみの一つである食べるということを可能な限り続けた場合、加算が算定できる様になります。

【口から食べる楽しみの支援の充実について~経口維持加算等の見直し~】
経口維持加算等の見直し
出典:第113回(平成26年11月6日)の社会保障審議会介護給付費分科会

介護サービスの質の評価

今、厚生労働省が進めているが介護サービスの質の評価です。

例えば、入浴は訪問介護の身体2(404単位)です。

この入浴サービスを担当するヘルパーさんが、経験豊富で素晴らしいサービスを提供しても、職員研修を終えたばかりの新人が入浴介助をしても報酬単位は同じ404単位です。

今の介護報酬は基本的にサービスの質は評価していません。

サービスの提供時間や回数に応じて、報酬が決まる様になっています。

従って、先程説明した通り入浴介助を1時間提供した場合、アマチュアレベルの人が1時間提供しても決まった報酬が算定できるのです。

機能訓練を受けた利用者が今まで要介護2であったのが、次の認定のとき要介護1になっていたとすると、利用者は嬉しいことです。

しかし、機能訓練を提供したデイサービスの報酬が下がるという報酬体系の矛盾があります。

逆に、機能訓練も何もやらないデイサービスは、要介護が2から3になり報酬は上がります。

介護サービスの質の評価に関しては、今年3月までに報告書が出される予定です。

従って、質の評価が介護報酬に組み込まれのは、平成30年になりますが、今回の改正で、取り入れられるものは入れられます。

口から食べるということを時間がかかっても提供した場合、報酬に反映させようとするのもその流れです。



松本昌晴税理士事務所
大阪の税理士
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