地域包括ケアシステムと救急出動件数

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

平成24年中の救急自動車による救急出動件数は 580 万 2,455 件(対前年比 9 万 4,800件増、1.7%増)、搬送人員は 525 万 302 人(対前年比 6 万 7,573 件増、1.3%増)で救急出動件数、搬送人員ともに過去最多となりました。

救急自動車は約 5.4 秒(前年 5.5 秒)に1回の割合で出動しており、国民の約 24 人(前年 25 人)に1人が搬送されたことになります。

【救急出動件数及び搬送人員の推移】
救急出動件数及び搬送人員の推移
出典:消防庁「平成25年版救急・救助の現況」(平成25年12月18日)

上の内容の新聞報道がされたのが4月頃だったと思いますが、この記事を読んで地域包括ケアシステムの構築の難しさを感じました。

ご存知の通り、地域包括ケアシステムは、地域で支える合うことによって、高齢者が安心して地域で暮らしていけるようにするのが目標です。

そのような地域では、救急車の出動回数は少なくなります。

なぜなら、その地域に頼れる人達がいれば、すなわち地域包括システムが構築されたら必要以上に救急車を呼ぶことは少なくなります。

この様に、救急車の出動回数が多いということは、地域包括ケアシステムの構築が現状は難しいということを意味し、逆に構築されると救急車の出動回数は減少に転じることになると予想されます。

地域包括ケアシステム


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