デイサービスの規模拡大の注意点、予防は3時間の2交代制に

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

平成27年5月14日(木)に開催したセミナーを録画してYoutubeに配信していますが、文字起こしをしました。

動画と一緒に文字を読んでいただければ、理解が深まるかと思い掲載しました。

【文字起こし】

松本:だから安易な規模拡大は危険ですよと、私は警鐘を鳴らしたいということで。大きくするのは簡単ではないということです。じゃ、小さくしたらつぶれるんちゃうかと。

確かにそう。これはよくセミナーの最後に出すんですけど。イグアナの事例なんですけど。陸にいたイグアナがサボテンの花と実を食べていた。サボテンは食われるのが嫌だから、どんどんどんどん上のほうに高く伸びていったわけです。それで餌がなくなったものだから、イグアナも海の中に最初飛び込んで、冒険して、海草を食べて。栄養豊富な海草を見つけて、ここからイグアナは、海イグアナというのは70万匹以上と言われてます。一方、陸イグアナが1万匹ということで、かなり減ってきた。

でも、これと上と関係するんですけど、こっちは王道ですよね。こっちを狙いましょうと。介護事業だったら規模を拡大しましょう。チャレンジしていきましょうと。

でも、これ最初は海に飛び込んで死んでいったイグアナもたくさんあったと思うんです。今は悠々自適ですごくのんびり増やしてますけど、ここに至るまでは相当苦労があったと思います。

しかし一方、チャレンジしなかった、規模の拡大を目指さなかったイグアナはほそぼそと生き残っている。ゼロにはなってない。だから小規模だからなくなるというわけではないと思うんです。

地域の利用者にすごく親しみを持って信頼関係を得て、小規模だけどもやっていけるという。僕はデイサービスも絶対残ると思うんです。ただ数は少なくなると思います。

家族経営をしていると、多少報酬が下がっても5%下がったから、来月の給料は5%夫婦でやってたら下げましょうは、できやすいですよ。従業員を雇ってるとなかなか下げにくいですけど、小規模で家族でやっている場合には生き残っていける可能性がある。

これも一つ事実としてあるんじゃないかと。だから皆さんはどっちを選ぶか。規模拡大を目指すのは王道だけども、簡単ではないです。しんどいです。ひょっとしてつぶれるかも分かりません。

安全パイを踏んでいくと、報酬はどんどん、どんどん下げられます。厚生労働省は例えばお預かりだけみたいな所だと、どんどん報酬を下げてきます。しかし、ひょっとしたら地域の方にすごく信頼を受けて、要介護3、4、5でもあそこのデイサービスに頼みたいなというふうな。規模が小さいけれどもそういうところは生き残る可能性は十分あると思います。ということで、僕はそこは皆さんご判断いただければというように思います。

ちょっと話はばらばら飛んで行ってますけども、予防通所介護。これ20%報酬が下がりました。実は予防でも、こちらのグラフですが、7時間8時間を利用している人が多いんです、

見ると。皆さんの所はどうでしょうか、分からないですけど。1カ月幾らという定額の包括報酬なんで、何回来ても報酬は、何時間いても報酬は一緒と、基本的に。なんで、正直言うて、介護事業所としては要支援報酬が下がったし、長くいてほしくないというのが本音かと思うんです。しかし実態は長くいるという話ですね。

じゃ、どうするかという話。皆さんの所はどうか分からないですけども。厚生労働省は予防の介護については、要はレスパイト機能を期待していないというか。レスパイト機能というのは、要は家族が介護疲れをしないように、一時的に休憩を取れるために、自分の時間を持てるためにデイサービスが代わりに見ますというお預かり型のレスパイト機能というのは、もともと求めてないと、予防については。

だから、長時間は想定してないわけですよ。レスパイト、長い間お預かりすることによって家族は安らぐわけですけど。そういうことは要支援については、もともと自分である程度自立できるわけだから、レスパイト機能を要支援のほうに求めてない。考えてないということで、2~3時間を、短時間を想定している。だから短時間を想定しているから報酬は下がってるわけです。




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松本昌晴税理士事務所
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