過去の成功モデルは通じない。経営能力が求められる時代に。
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
出典:東京商工リサーチ
倒産件数が増えていますが、その一因として考えられるのが、過去の成功モデルが通用しなくなってきていることにあると考えられます。
過去の成功モデルが通じなくなってきている
フランチャイズというのは、成功のノウハウを購入できるするために加入するわけですが、今フランチャイズに加入しても目的通りの収入を上げることはできず、倒産するケースが出ています。
何が起こっているかというと、今までの成功モデルが通じなくなっているのです。
フランチャイズというのは過去の成功モデルですから、過去の成功モデルでは成功できなくなりつつあります。
あるフランチャイズは、平成25年の後半で加盟店数が700以上だったのが、今は500を切っていると言われています。
200以上の会員が離脱、もしくは廃業しています。
今後介護事業者に求められるのは経営能力
事業計画が甘い中小零細介護事業者が、目論見通りに業績を上げられず経営に行き詰まっているケースが多です。
事業基盤が弱い事業所を中心に、選別の時期を迎えています。
平成27年、前回の介護報酬改定前は、介護事業所の利益率8%程度と言われていた。
一般の中小企業の利益率の平均は2%ですから、8%の利益率があると経営能力がなくてもやっていけました。
だから素人経営者が介護業界は多いと言われるゆえんです。
去年の報酬改定で、平均の利益率は8%から4%になったと言われています。
2%の利益率だった事業所は、今赤字になっています。
こんな状態で平成30年の介護報酬改定で2%下がったら、かなり厳しい状況になります。