銀行から有利な条件を引き出すためのテクニック~銀行員のプライドに配慮すること~

こんにちは。大阪の介護専門税理士に松本昌晴です。

銀行も競わされること自体を喜ぶ人は誰もいません。

場合によっては強引な借替をした場合は、後々の取引に影響が出ることもあり、ある日突然、借替をしたいと言うことは、非常に問題になることがあります。

そこで他行への借替を切り出すときに、非常に大事な言い方があります。

具体的には銀行に選択肢を与えること

例えば、A銀行から提案があって、いまB銀行から借りている1億円をA銀行に借替してくれたら、金利を0.5%安くするという話があった場合、どのようにB銀行に話をしたらいいのでしょうか?

一番いい話の仕方は、「A銀行と同じように金利を0.5%引き下げてもらえないか。それともそれが無理なら借替することを許してもらえないか。」と結論を持っていくのではなく、選択肢を銀行に与えることが必ず必要です。

これは非常に大事なことです。

借替をするという結論だけを持っていくと、銀行の担当者は人事的に恥をかくと同時に、借替をされるような担当者として、マイナス評価になってしまいます。

恥をかかされたということから、その後の取引に悪影響を及ぼすこともあります。

したがって、担当者には選択肢を与えることが大事です。

選択肢を与えることは担当者を助けることになる

銀行の組織は、担当者が自分で結論を出すことは、できないようになっています。

そして選択肢を与えられた場合は、必ず検討しなければなりません。

検討するということは、上司に場合によっては本部に報告することになりますが、そうなると担当者の責任でなくなります。

上層部の判断に委ねることによって、上層部が0.5%の金利引き下げに応じるか借替を認めるか、どのような結論になっても結果的に担当者を助けることになります。

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