銀行から有利な条件を引き出すためのテクニック~まとめ~

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

「銀行から有利な条件を引き出すためのテクニック」の最終回として、中小企業は銀行に対して、どのような対応をすべきか?をテーマにしてまとめたいと思います。

まとめとして、中小企業が銀行に対応する姿勢としては、基本的に次の5つがあります。

相互メリットを追求する

銀行が欲しいのは収益です。

そこでビジネスとして銀行にも収益を提供する代わりに、こちらの便益も求めるという、相互のメリットを追求することです。

すなわち一般の商取引と同じ考えで臨んでいいということです。

銀行の将来の収益減の可能性を減らす

銀行に競わせたときの銀行のメリットは、単純に収益が増加するということ以外に、将来の収益減の可能性を減らすこと、例えば将来にわたって借替をしないという約束で譲歩を引き出すこともあります。

一行取引のメリットはない

一つの銀行との融資取引を一行取引と言いますが、中小企業にとってメリットはありません。

融資全体の70%以上を一つの銀行で取引している場合も、一行取引と同じ問題があると考えられます。

中小企業にとって一行取引は、非常に問題があり不利な状況であると同時に経営上のリスクもあります。

銀行のプライドに配慮すること

銀行も競わされること自体を喜ぶ人は誰もいません。

場合によっては強引な借替をした場合は、後々の取引に影響が出ることもあります。

ある日突然、借替をしたいと言うことは非常に問題になることがあります。

他行への借替を切り出すときに、非常に大事な言い方があります。

具体的には銀行に選択肢を与えることです。

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