税務調査ですぐ帳面を調べだす調査官はラッキー

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

昨日のブログで、「次のいずれの調査官に気を付けなければならないでしょうか?」と質問しました。

  1. 税務調査の初日に世間話もせず、いきなり帳面を調べだす調査官と
  2. 温厚な態度で世間話をしてから調べだす調査官

今日は、その質問にお答えします。

すぐ帳面を調べだす調査官はラッキー

さて、税務調査官をどのように評価するかですが、調査官によっては世間話をせずに、すぐ帳簿書類を持って来させて調べる人がいます。

そうすると私はラッキーと思います。

なぜなら、社会経験の少ないまま研修を1年程度受けて調査に来る若い調査官にとって、社会経験の豊富な社長や経理担当者と話をすることは、かなりのプレッシャーになります。

若い調査官は上司から税務調査に行ったら、まず社長と話してから調査に取り掛かるように指導されています。

それがなかなかできません。

そうなりますと不安でしょうがなく、世間話もそこそこにすぐ帳面などを調べだします。

しかし、いくら出来上がった帳面を見ても、そこから出てくるのは翌期認容(税金を取っても翌期に税金がその分安くなる)とか、交際費認定ぐらいしかでてきません。

たいして大きな問題になることはありません。

帳面の裏にある事実を確認するのが優秀な調査官

帳面は表面に出てきていることで、綺麗に見せようとしていますから、問題になるようなことは、できるだけ見せないように、また見えにくくしているのが場合が多いです。

帳面だけを見て大きな問題(税理士から見て小さな問題でも、調査官に指摘されるだけで、大変な問題と思われる社長さんもおられますが)になることはほとんどありません。

したがって、世間話もそこそこに帳面を調べ出す調査官が立会いに来たら、心の中でラーッキーと思うのです。

世間話もせず帳面を調べ出すと、「随分熱心な調査官だな!税金を取ろうとしている!」と思われるかもしれませんが、実は調査官の心情は世間話して社長から聞き出すほどの経験がないというところにあることをご理解してください。

一方、世間話をしながら社長をうまく乗せて、税金が取れるような会話をすることができる調査官には、気を許してはいけません。

明日のブログでは、「世間話をする調査官には気をつけろ!」というタイトル皆さんにお伝えします。



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