世間話をする税務調査官には気をつけろ!

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

税務調査が始まってすぐ、帳面を調べ出す調査官ならラーッキーとうことを昨日のブログで書きました。

一般の人なら、いきなり帳面を調べ出す調査官を見て、「ずいぶん熱心な調査官だなあ」とか「これは色々見られて大変だなあ」と思われるでしょう。

一方逆になかなか調査を始めずに、社長と世間話をしている調査官を見ると、「この人はやる気があるのかなあ」とか「いつから調査を始めるのだろう」と思われるでしょう。

しかし、世間話をしているところから、もうすでに税務調査が始まっているのです。

税務調査には社長は立ち会わない方がいい

私は税務調査があると、社長に同席していただくのは、長くても初日の午前中だけ、あるいは挨拶だけにし退席して頂くようにしています。

本音を言うと社長が発言すると、ボロが出て税金を取られることがあるのです。

社長は悪いことをしていないのだから、何を話しても問題ないであろうと思っているので、聞かれたら何でも話す傾向にあります。

社長の不用意な発言で税金を持っていかれないため、私はできるだけ税務調査には、社長は同席しないようにしていただいています。

また、社長が税務調査に同席していただく場合でも、社長は極力発言はせず質問されたことだけ答え、もし分からなければ不明確な回答はせず、調べてから回答する様に指導しています。

人間の心理として質問されたら、すぐ回答しなければならないと真面目な社長ほどいます。

そのときボロが出るのです。

世間話をする調査官には気をつけろ!

要注意の調査官は、世間話をしたあと帳面を見て、その帳面に記載されていることが本当にあったかどうかを確認します。

その様な取引があったのかなかったのか?売ったのか売らなかったのか?買ったのか買わなかったのか?使ったのか使わなかったのか?そういう事実を調べて、その事実に基づいて帳簿書類が作成されているかどうかを調べます。

それができるまでには年数がかかります。

怖い調査官は世間話が上手で、社長をうまく乗せてボロッと危険なことを言わせます。

私は社長が調査官にうまく誘導されてボロが出ないように、税務調査の初日に社長は調査官に挨拶をして、何らかの用事を作って席を外してもらう様にしています。

調査官が世間話から入って、何気ない質問と聞き取りを繰り返し、相手の顔色が変わった瞬間、「何かある」と見るやり方をする人なら、かなりベテランで注意すべきです。



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