介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の現状

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

介護給付費分科会で、介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム、略して特養)の介護報酬改定に関する議論が始まりましたが、今日は介護老人福祉施設について概要をお伝えします。

【介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)の概要】
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出典:WAMNET

特養の利用者数

施設数及びサービス受給者数については、いずれも増加傾向にあり、平成29年4月審査分で、施設数は9,726施設、サービス受給者数は57.7万人となっています。

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出典:第143回社会保障審議会介護給付費分科会資料

特養の重点化

根異性27年4月から、原則として新規入所者を要介護3以上の高齢者に限定しています。

平均要介護度は、平成12年で3.37であったものが、平成27年には3.87と上昇しています。

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出典:第143回社会保障審議会介護給付費分科会資料

一部の特養では空床が出ている

かつて特養と言えば、入所希望者が多くて、ある特養では何十人待ちとか、100人以上待ちなど、入所するのが困難な状況でした。

今でも都市部では、入所することが困難な状況が続いていますが、一部の地域では特養の空床が問題になっています。

その原因として考えられるのが、次の2つです。

  1. 平成27年度から特養の入所者を原則として、要介護3以上に限定したこと。
  2. 特養を開設しても、人材不足が深刻で、求人しても介護職員が集まらない。



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