75歳以上人口より85歳以上人口に注目してください
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
65歳以上の各年齢階級別人口に占める介護保険の受給者数の割合(平成 28年11月審査分)を示したのが、下のグラフです。
出典:平成28年度 介護給付費等実態調査の概況(平成28年5月審査分~平成29年4月審査分)
年齢が高くなるほど介護保険の受給者数の割合は、急激に増えていきます。
75歳以上になると介護保険を使う高齢者が増え、2025年に団塊の世代が75歳以上になることから、「2025年問題」とまで言われます。
しかし、年齢階級別人口に占める受給者割合(%)(=受給者数÷人口)を示している折れ線グラフを見ると、年齢が高くなるほど急激に受給者割合が増え、2025年以降もっと介護保険の受給者数が増えていくことが想像されます。
例えば、受給者割合は75~79歳の年齢層では女11.0%、男8.7%ですが、85~89歳の年齢層では女47.6%、男31.7%と約4倍に増えます。
85~89歳の年齢層以上の年齢層では、もっと受給者割合は高くなっています。
85歳以上人口は増え続ける
ただ、85歳以上の人口が急激に減少し、例えば受給割合と同じように減少すれば、介護保険の受給者数は全体として増えません。
しかし、次のグラフをご覧ください。
2030年頃から75歳以上人口は急速には伸びなくなりますが、一方、85歳以上人口はその後の10年程度は増加が続きます。
【75歳以上の人口の推移】
出典:厚生労働省
75歳以上の人口は2025年頃をピークに増加しないのですが、その後85歳以上の人口が増加することにより、介護事業者にとっては2025年以降も需要が増える状況が続いていきます。
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