2018.01.14
カテゴリ:平成30年介護報酬改定
1日2回転のリハビリデイは、アウトカム評価による加算を算定できない
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
自立支援・重度化防止の観点から、一定期間内に当該事業所を利用した者のうち、ADL(日常生活動作)の維持又は改善の度合いが、一定の水準を超えた場合に評価する加算が創設される予定です。
具体的には、評価指標として食事や歩行、入浴、排泄コントロールなどの10項目を点数化して、100点満点で評価する「Barthel Index」が想定されています。
想定される算定要件からリハビリデイは算定が難しい
この様なアウトカム評価による新加算の算定要件として、次が想定されています。
- データの信頼性を確保するため、利用者数が一定以上であること。
- 要介護度が比較的重い利用者に対するサービス提供を確保する観点から、利用者のうち要介護3、4または5の者が一定割合以上であること。
- 機能訓練以外のサービスの提供を担保する観点から、利用者の求めに応じて、定期的に食事及び入浴介助を提供した実績があること。
一般的に食事及び入浴介助を提供しない1日2回転のリハビリ型特化型のデイサービスでは、上記の算定要件のうち3番目の要件を満たさず、アウトカム評価による新加算の算定が難しいと考えられます。
しかし、リハビリ型特化型のデイサービスが機能訓練に特化し、自立支援・重度化防止に効果があるあるのなら、3番目の要件を満たさないからといって、アウトカム評価による新加算を算定できないのは本末転倒です。
このあたりの手当てが、今後なされるのか注目されます。
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