介護事業所・施設の経営の効率化について

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

財務省が財政制度分科会で、公開した資料に次の図があります。

この図は、

  • 通所介護では、延べ利用者人数が増えれば増えるほど収支差率が高くなる
  • 訪問介護では、一部の例外はありますが延べ訪問回数が増えれば増えるほど収支差率が高くなっています。

介護事業所の規模が大きくなればなるほど、利益が出やすいことを示しています。

画像の説明
出典:財政制度分科会(平成30年4月11日開催)資料

介護事業所は全体的に小規模

介護事業所の規模が大きくなればなるほど、利益が出やすいのですが、介護事業所は全体的に大規模な法人が多いです。

画像の説明
出典:財政制度分科会(平成30年4月11日開催)資料

つまり、財務省は規模の小さい介護事業所が多く、利益を出しにくい状況であることを強調しています。

財省の改革の方向性

以上の介護事業所の現状に対して、財務省は

  1. 経営の効率化・安定化と、
  2. 人材の確保・有効活用や
  3. キャリアパスの形成によるサービスの質の向上
    などの観点から、介護サービスの経営主体の統合・再編等を促すための施策を講じていくべきとしています。

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