介護事業の経営に役立つ計算式

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

経費を固定費と変動費に区分できたとして(区分の仕方は昨日のブロブを参考にして下さい。)、この区分できた固定費と変動費に基づいて、目標の売上高を簡単に計算する方法をご説明します。

介護事業の経営者として、この計算式は是非理解し経営に活かして下さい。

数字に強い経営者は、必ず知っている計算式です。

それが、次の計算式です。

画像の説明

具体的な計算例

上の計算式に従って、具体的な計算例をご紹介します。

例えば、1ヶ月の固定費が150万円で変動費率が5%(売上高の5%が変動費)と仮定すると、あなたが介護事業の経営者なら、

  1. 損益トントンの売上高はいくらになるのだろうか?
  2. 毎月の借金10万円を返済するには。いくらの売上高が必要なのか?
  3. 2年後の設備投資300万円するためには、いくらの売上高が必要なのか?
  4. 毎月10万円の貯金をするためには、どれだけ売上を上げたらいいのか?
    など、計画を練るときに上の計算式は役立ちます。

まず、事例に従って上の問題を答えていきたいと思います。

損益トントンの売上高はいくら?

損益トントンは計算式の利益がゼロですから、目標売上高=固定費150万円÷0.95=158万円

毎月の借金10万円を返済するのに必要な売上高

借金返済額10万円は、税率が40%と仮定すると税引前利益17万円に相当します。

目標売上高=(固定費150万円+17万円)÷0.95=176万円

毎月10万円の貯金をするために必要な売上高はいくらか?

上のと同じです。

その他いろいろなときにこの計算式は役立ちますので活用して下さい。



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