1ヶ月の売上目標は、どのように計算するのか

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

売上は、給料や家賃そのほかの経費を払ったり、借金の返済や将来の投資の原資になるものです。

お金の入ってくる売上の目標をいくらに設定するかを考えないで、漠然と経営をし決算を締めて赤字であったと嘆いても仕方りません。

売上をいかにコントロールして、経費の支払いや借金の返済が出来るようにしましょう。

売上目標とは

売上目標は、創業して間もない会社や創業1年以上の赤字の会社と、黒字の会社では違います。

まず、創業して間もない会社や赤字の会社は、まず毎月の支払いが滞りなくできるようにすることが先決です。

そのために必要な売上が、売上目標です。

売上目標の計算

通常は利益が先行して増え、あとからお金がついてくるというのが通常の形で、利益とお金にはズレが生じますが、ここでは「利益=お金」として説明します。

例えば、下図の通り毎月30万円を返済しなければならない会社があったと仮定して、その返済するために必要な売上を計算してみましょう。

画像の説明

借金の返済は税金を払った後の利益から払いますので、「税引後利益=借金の返済額」でなければなりません。

そうすると税引前の利益は、税率が40%と仮定すると50万円になります。

さらに、経費がかかりますので、それを補うための売上が必要です。

その経費は、売上が増減しても増減しない固定費150万円と、増減する変動費20万年(売上の約9%)に分ける必要があります。

なぜ固定費と変動費に分ける必要があるかの説明は、後日にするとして、税引前利益50万円+固定費150万円+20万円=目標売上高220万円になります。

1ヶ月220万円の売上は営業日数が22日ですと1日10万円で、1人当たり平均売上高が1万円と仮定すると利用者10人に相当します。

毎日10人の利用者がいないと、借金が返せないという計算になります。

明日のブログでは、黒字会社の売上目標の計算について解説します。




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