合同会社コンフィール猪名川 様
事業所の名称:リライト訪問看護リハビリステーション
住所:大阪府池田市満寿美町13-7-103
事業内容:訪問看護、訪問リハビリ
インタビュー取材日:平成27年9月25日(金)取材担当:松本昌晴、高田純
インタビューに応じていただいたのは、次の3人の方です。
写真の左から
半谷孝之 様(代表社員)
半谷照美 様(管理者、看護師、介護支援専門員)
有山嘉真 様(経営推進室 室長)
ありがとうございました。
介護事業を始めようと思った動機は何ですか?
訪問看護一本で、自分がやりたいことをやってみたかった。
半谷照美様:自分がやりたい看護をやってみるのもいいのかな、というのがありました。私が今まで所属した所は、デイもあれば看護もあり、療養型もありましたが、訪問看護一本でやりたいと思ったのがきっかけです。
自分がやりたい訪問看護というのは、人を大事にするということです。仲間もそうなんですけど、ご利用者さんが退院してこられた後の、お家で居る時間をハッピーにすることです。
会社組織というのは、ここまでというグレーゾーンが狭いですが、自分が訪問看護を立ち上げてしまえば、グレーゾーンは自分で広げられます。利用者さんに目をそらせたくないし、はしごを外したくないっていう思いは今もあります。スパンの短い人生をお預かりするのに、特にターミナル期をやっていると、それはすごく思いますね。
半谷孝之様:私の女房は、経験があり看護師で訪問看護ステーションを取り仕切ってきました。有山は、事業計画からこの事務所の中が全部見れます。そして、理学療法士の平山がいます。この3人がいるから、やれると考えたんです。
実際に介護事業をして開業前に思っていたことと違ったことはありましたか?
1年間、良かった点ばっかりです
半谷照美様:立ち上げてから、やってるうちに想いって変わると思うんですよね。でもそれが1年経った今も、まだ変わってないっていのは確信があるからです。
これからも絶対それは共有しないといけない部分ですから、とにかく話をします。自分たちが目指したいものが、いつも同じであった方がいいと思うので、「ちょっと違うかな?」と思ったら意見を出し合って、軌道修正します。
やっぱり、誰と仕事するかだと思うんです。医療法人の有名なとこで働きたいのではなく、「誰と」一緒に仕事をしたいかを大事にし「誰と」になれなきゃいけないなと思います。
開業して悪かった点は無いです。あまり順調に行き過ぎることの方がちょっと逆に不安で、何に足元すくわれるのかなっていつも思ってます。だから足元をすくわれる要因はいつも探して、早めにつぶす様にしています。
有山嘉真様:まあ、悪かった点が無いっていうよりも、基本、目標として普通を極めたいと思っています。悪かったことを具体的に挙げることは多分可能だと思うんですけど、悪かったことと良かったことは表裏一体です。
確かに喧嘩ばっかりですよ。言い合いばっかりですよ。意見戦わせながらやっていますので。その結果、悪いことは出てきません。
この業界、人が一番の商品です。その一番商品の単価を下げるって、あり得ないじゃないですか。そう簡単にボランティアで0っていうことは、対価として無いっていうことなので、やっぱり自分の仕事の一番商品としての仕事ができてないっていうことになります。
その場ではいいと思うんですけども、長いサイクル見た時に、やっぱり一番商品の価格下げる業態って、大体皆悪い方向に行くじゃないですか。
今後の課題や目標は何ですか?
開業前から目標は定まっていました
半谷照美様:やっぱり一生懸命理念を持って利用者さんのとこ行けば、回数が増えてくるんですね。最初週1が、2回、3回と。そうしたらやっぱり満足度のある看護やリハをすることによって、その人がちゃんと利益を上げてきてるんですよね。
そうしたらやっぱり、そういう理念で行けば、1億、2億っては行きたいなと思います。
私がどうしてもやりたかったのが、病院では治療方針が無く治療を見放された方が、看護師がお家で最期の看取りをすることです。
事業計画で3年とか5年で、目標を設定しています。
松本会計事務所に依頼するキッカケは何んですか?
半谷照美様:他職種、例えば社労士の方たちが、1カ所にいらっしゃるので、全然知らない者にとってみれば、すごく心強いですね。
また、ホームページの自己紹介に「こんなふうに自分たちは、やります。」みたいなことが書いてありましたが、ああいうのってすごく大事だと思います。
介護に着目して、介護に特化した会計事務所さんっていうのは、主人(半谷孝之様)に言われるまでなく、「あるんや」と驚きでした。
お礼を言いたいのは、社労士さんに指定申請を全面的に代行していただいて、期限までに開業できたことです。やっぱり、プロにお任せするしかないです。
松本会計事務所に今後期待することは何んですか?
半谷照美様:私の今のビジョンとかやり方で、この業界で本当に成功していけるかどうかの評価を、その時々にしていただくと、軌道修正を早くできてありがたいです。
私自身そんなに視野が広いわけではないので、この業界を知ってても、池田市の業界しか知らないし、全国規模で見ていかなきゃいけないと思いますので、そういった意味での通知表を付けていただきたいです。
自社をアピールしてください
【有山さんの名刺の裏】
One To One Style
1人1人のお客様、働く仲間の満足感を創造して常に行動ができる。
皆様に還元・躍進・貢献を目標に【喜・嬉・楽】をお届けできる会社にしたい。
そして、1人1人に光を照らし輝き続けるサポートを諦めず根気強く私達は続けて行きます。
半谷照美様:これは有山からちょっと習ったことなんですけど、Only Oneを目指すために、やっぱり「One To One Style」って、彼が名刺の裏に書いてる、あれだと思うんです。
Only Oneを目指すためには、やっぱり「One To One Style」で行かないと。個人対個人がぶつかって、本当に自分の会社をひいきにしてくださる利用者さんが増えていく。私が、いつも信条にしてるんですけどね。
利用者さんを輝かせるって業界はどこでもあると思うんですけど、私たちが家庭の上でも仕事の上でも作り笑顔ではなく、普通に安定した気持ちで行くことが、相手の方に伝わります。そういう会社になりたいんですよね。
取材を終えて、取材担当者の感想
半谷様ご夫婦、有山様、平山様の4人の方は、それぞれ自分の強味をお持ちです。
その4人がまとまるために、目標とすることを意見を出し合い議論して、共通の認識にされています。
いわゆる会社の理念が開業前から出来上がっていて、方向性が決まっているので4人の間ではブレていません。また、ブレていないか常に確認しながら進んでおられます。
これだけしっかりした考え方を開業前からお持ちの介護事業所に、私は初めてお目にかかりました。
今後、会社の理念に共感する人が、どんどん集まってくれば、普通にされていても事業所の規模は大きくなっていくでしょう。
そして理念がしっかりされているので、会社が大きくなっても、まとまりのある組織が出来上がるように思います。
本当に、驚きの連続の取材でした。
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