平成24年7月号 自社の今の株価はご存知ですか?
第10回(平成24年7月号)
株価低迷が続くなか、最近ではFacebookの上場やJALの再上場等の話題もあり普段から身近な『株価』。
そんな『株価』ですが、自社の今の株価はご存知ですか?
市場で取引されていない自社の株式は「非上場株式」に該当するのですが、今回は非上場株式について簡単なQ&Aを掲載しています。
自社の株価=出資金額(資本金)ではないの?
⇒そうではありません。
設立発行時の株価は出資金額ですが、設立後の業績とともに株価も変わります。
どうしたら株価はわかるの?
⇒非上場株式の株価は『財産評価基本通達』に定められた方法で算定します。
これは上場株式のように取引所(不特定多数が参加する市場)がないため、一定のルールに沿って算定することになっているのです。
ただし非上場会社といっても多種多様で、かつ算定をする際の状況に応じた決まりがあるため非常に複雑な方法となっています。
あえて一言で算定方法を言うとしたら?
⇒最も簡単に言うと下記①と②をミックスした価格になります。
- 自社と同じような事業を営む類似業種の上場会社の株価等
- 自社をその時点で清算したと仮定した場合株主に返還される金額
自社の株価ってどんなとき使うの?
⇒贈与や相続の際には必ず使います。また売買する際の適正価格の指標にも使います。
例えば・・・・
設立時1株5万円で200株出資(1,000万円)をしたものが、現時点で株価を算定すると1株20万円となった場合、20万円×200株=4,000万円の財産を所有していることになり、現預金や所有不動産と並ぶ価値をもったものになります。
☆このQ&Aは非常にシンプルに記載しています。
個々の事情を踏まえた内容につきましては、
担当者にご相談ください。
最近、相続税の増税改正の書籍が多く出ているからでしょうか、多くの経営者様から株価評価のご依頼を頂いております。
一方、課税庁の株式異動(評価)に対する確認は厳しくなっているように思われます。
つきましては、税務申告や売買等にご利用いただく株価評価は慎重にする必要があるため、会社の規模等にもよりますが8万円~の報酬でさせて頂いております。
ご要望の際は担当者へお声をかけてください。
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