介護事業者のための会計入門~会計の区分~

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

会計の区分をしないと、実地指導で運営基準違反として指摘されます。

会計を区分する方法で、一番簡単な方法は区分表方式でかつ決算期に1年分を一括して処理する方法です。

しかし、部門ごと(介護サービスごと)の損益が分かるのは1年の決算が終わってからです。

これでは運営基準を満たしたとしても、1年後に部門別の損益が分かってからではもう手遅れです。

赤字の部門があれば、早めにその原因を調べ対策をとることによって赤字を減らさなければなりません。そのためには、決算が終わってからでは遅いのです。

野球に例えるならば、9回が終わって試合に負けていることが分かってから考えても試合に勝てないのと同じです。

そこで、私がお勧めする方法は「部門補助科目方式でかつ毎月損益を按分する方法」です。

この方法は、会計ソフトを使ってパソコンに仕訳入力するとき、部門補助番号を入力するだけで済みます。簡単です。

私の事務所で使用しているエプソンの会計ソフト(財務応援)を使って、「部門補助科目方式でかつ毎月損益を按分する方法」をご紹介します。他の会計ソフトでも出来ると思います。

  1. まず、部門補助番号と部門名を設定します。
    例えば、
    部門補助番号 1  不動産業
    部門補助番号 2  訪問介護
    部門補助番号 3  居宅介護支援
    部門補助番号 4  A市のデイサービス
    部門補助番号 5  B市のデイサービス
    部門補助番号 6  共通
  2. 続いて、部門補助番号6「共通」に集計された共通費を部門補助番号1~5に勘定科目ごとに按分するため、按分基準を決定し按分比率を設定します。
    例えば、勘定科目「旅費交通費」であれば
    部門補助番号1の不動産業 20%
    部門補助番号2の訪問介護 40%
    部門補助番号3の居宅介護支援 10%
    部門補助番号4のA市のデイサービス 15%
    部門補助番号5のB市のデイサービス 15%
    というように合計100%になるように設定します。

後は、仕訳入力するときに間違わないように部門補助番号を入力するだけです。


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