介護事業者のための会計入門~損益計算書~

損益計算書は、儲かったかどうかを表す計算書

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

損益計算書

損益計算書とは、あなたの会社が一定の期間(通常は1年)にどれだけ儲けたかを表す計算書です。

儲かったかどうかは、「利益」として表示されています。その「利益」は、上図のとおり「収益ー費用=利益」という算式で計算されます。

「利益=お金」でないことに注意

ここで注意しないといけないのが、現金商売以外は「利益=お金」でないことです。

介護事業の場合は、介護保険報酬は2ヵ月後に入金されます。例えば、10月の報酬は12月に入金されます。お金になるのは12月ですが、売上(=収益)は10月です。

このように、「利益=お金」でないことにご注意ください。

5つ「利益」

あなたの会社の損益計算書をご覧ください。「利益」は一つではありません。通常、次のように5つ「利益」があります。

  1. 売上総利益
    売上高ー売上原価=売上総利益で計算されます。介護事業で売上原価に該当するものは、例えばデイサービスなどの食事の売上に対する食材の仕入があります。
  2. 営業利益
    売上総利益ー販売費及び一般管理費=営業利益で計算されます。販売費及び一般管理費は、食材仕入のように直接売上につながるものではないが、人件費や家賃、旅費交通費、通信費などのように介護事業の売上や管理等に必要な経費です。
  3. 経常利益
    営業利益+営業外収益ー営業外費用=経常利益で計算されます。営業外収益は、介護事業以外から発生した収益で毎年発生するもの、例えば銀行預金の利息などがあります。一方、営業外費用は、介護事業以外から発生した費用で毎年発生するもの、例えば銀行借入の利息などがあります。
  4. 税引前当期純利益
    経常利益+特別利益ー特別損失=税引前当期純利益で計算されます。特別利益は、介護事業以外から発生した収益で臨時に発生するもの、例えば車の売却益などがあります。一方、特別損失は介護事業以外から発生した費用で臨時に年発生するもの、例えば車の売却損などがあります。
  5. 当期純利益
    税引前当期純利益ー法人税等=当期純利益で計算されます。



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