特養待機者52万人

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

厚生労働省は3月25日(火)に、特別養護老人ホームの入所申込者の状況を発表しました。

それによると、特別養護老人ホームの入所申込者(待機者)は、約52.4万人であり、そのうち入所の必要性が高い要介護4及び5で在宅の入所申込者は、約8.7万人でした。

【特別養護老人ホームの入所申込者の概況】
画像の説明

前回(2009年)と比較すると

  1. 待機者42.1万人⇒52.4万人と10万人と増えています。
  2. また、待機者のうち在宅の要介護4,5は、6.7万人⇒8.7万人と2万人増えています。

このように待機者が増えていますが、その理由として

  1. 特養の入所者の負担額が少ないこと。
  2. 特養の整備が進んでいないこと。
    が考えられます。

厚生労働省は、自治体の施設整備の負担や入所者1人当たりの給付額約30万円の負担が財政の重荷になっていることから特養の施設を増やすのではなく、次回の介護保険法の改正で原則として特養の入所基準を要介護3以上に限定して重度者を優先する予定です。

このように特養に入所することができない待機者や長期入院ができなくなった高齢者が在宅で暮らすようになります。

このとき、在宅介護(訪問介護やデイサービスなど)のサービス業者は、重度者に対応するためにサービスを提供できる体制が必要になってきます。




a:2181 t:1 y:0