小規模多機能型居宅介護は、ケアマネさんからの紹介が難しい?
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
小規模多機能型居宅介護は、「ケアマネさんからの紹介が難しい?」と言われる事業所の方がおられます。
その理由として、次の点を挙げられます。
小規模多機能型居宅介護は、事業所内に介護支援専門員(通称ケアマネジャー、略称ケアマネ)が配置されています。
そのため、小規模多機能型居宅介護事業所以外のケアマネさんは、小規模多機能型居宅介護にご利用者を紹介すると自分のご利用者が減るので「ケアマネさんは紹介してくれない」と言われるのです。
つまり、ケアマネはご利用者を小規模多機能型居宅介護事業所のケアマネにバトンタッチしなければならず、自分の報酬が減るため紹介しないと言うのです。
本当に、そうなのでしょうか?
ケアマネさんが、紹介してくれない本当の理由
認知症対応型共同生活介護(通称グループホーム、略称GH)も、小規模多機能型居宅介護と同じようにケアマネが配置されています。
しかし、GHは待機待ち状態で人気があります。
ケアマネさんは、自分のご利用者が減ってもGHを紹介しているのです。
それでは、なぜケアマネさんは小規模多機能型居宅介護事業所に、ご利用者を紹介してくれないのでしょうか?
その主たる理由が、小規模多機能型居宅介護がケアマネさんにとって仕組みが分かりずらく、必要性がないと思われていることにあります。
その結果、小規模多機能型居宅介護が普及しない理由の一つになっています。
一方、GHは認知症のすすんだ方が入所する施設であり明確です。
そのためケアマネさんは、紹介しやすいのです。
ケアマネさんに小規模多機能型居宅介護を理解していただくために、いかに説明するかがポイントになってきます。
(ご参考)小規模多機能型居宅介護の概要
小規模多機能型居宅介護は、次の3つのサービスが提供されます。
- 訪問介護(「訪問」)
- 通所介護(「通い」)
- 短期入所(「泊まり」)
「通い」を中心として、要介護者の様態や希望に応じて、随時「訪問」や「泊まり」が組み合わされて、サービスの提供が行われます。
家族の方にとっては、毎月定額で使い放題(もっとも、ケアマネジャーが作成したケアプランによります。)ですから良いサービスです。
しかし、小規模多機能型居宅介護は、家族の方にとって良いサービスにもかかわらず普及していません。
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