介護事業はしないベテランと介護事業を始めようとする若者

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

先日、介護経験が12年という方(Aさん)とこれから介護事業を始めようとする介護経験のない若い2人の男性(B・C君)に、同じ日に別々でお会いしました。

AさんとB・C君は、まったく対照的で、Aさんは介護事業は儲からないのでやらないと言い、一方B・C君ははっきり言葉には出していませんが、儲かりそうだから介護事業をしようと開業相談に来られました。

さて、どちらが正しいでしょうか?

介護経験豊富なAさん

Aさんは管理者としての経験が豊富で、厳しい経営の介護事業所を立て直した経験があります。

介護事業所の経営がどんなものであるかということを、身をもって経験しています。

そこで、私はAさんに「介護事業を自分でするお気持ちはありますか?」と質問しました。

そうするとAさんは、キッパリと「起業するつもりはありません。」と答えました。

私は「なぜですか?」と質問すると

Aさんは「介護事業は儲からないからです。自ら経営するより、立て直す方に興味があります。」と答えました。

私が介護事業所のM&Aをしていることをお知りになり、非常に興味を持たれ「是非一緒にやりましょう」ということになりました。

介護経験がないB・C君

一方、介護経験がないB・C君は2回目の開業相談です。

前回ご相談に来られたとき、介護経験がなく人脈もないことから、開業しても非常に難しいとお伝えしました。

B・C君は、それでもあきらめず初任者研修を修了して、再度のご相談です。

B・C君から新しい提案が出されましたが、提案の事業は単独でしているところはほとんどなく、事業として単独でするのは難しいのではないかと答えました。

それよりも、まず介護事業所に就職して人脈作りをし、また介護の経験を積むことにより起業のチャンスがみつかるのではないでしょうかとアドバイスしました。

AさんとB・C君、どちらが正しいでしょうか?

介護事業はしないAさんと介護事業の開業を考えているB・C君のどちらが正しいでしょうか?

私は、どちらの行動も正しいと思います。

そもそも、どちらが正しいかを決める問題ではなく、考え方や価値観によって結論が違ってきます。

どれだけ儲けたら儲かったと言えるかは、人によって考え方が違います。

生活できる程度の稼ぎでいいという人もいれば、社長であれば月100万円の給料を稼がなければいけないと考える人もいます。

どちらも正解です。

介護事業は大きく儲けることはできませんが、

  1. ご利用者はリピーターであること
  2. 在庫がいらないこと
  3. 国保連への請求は回収もれがないこと
    などの長所があり、軌道に乗れば安定した経営ができるという意味では楽な面もあります。

なお、介護事業で儲けることを考えることが、そもそも問題であるという意見もあります。




松本昌晴税理士事務所
大阪の税理士
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