通常規模を目指す場合は、定員30人を標準に稼働率80%以上に一気に上げる戦術を取れるかがカギ。
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護報酬は、次の通り小規模が一番多くて、その次に通常規模そして一番報酬が低いのが大規模です。
所要時間7時間以上9時間未満の場合で、規模別の1日あたりの報酬単位を比べてみましょう。
要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 | |
---|---|---|---|---|---|
小規模 | 735 単位 | 868 単位 | 1,006 単位 | 1,144 単位 | 1,281 単位 |
通常規模型 | 656 単位 | 775 単位 | 898 単位 | 1,021 単位 | 1,144 単位 |
大規模型(Ⅰ) | 645 単位 | 762 単位 | 883 単位 | 1,004 単位 | 1,125 単位 |
大規模型(Ⅱ) | 628 単位 | 742 単位 | 859 単位 | 977 単位 | 1,095 単位 |
この様に報酬は、小規模>通常規模型>大規模型(Ⅰ)>大規模型(Ⅱ)の順番です。
しかし、それにもかかわらず、利益率の実態はその反対になっています。
次の表は厚生労働省が平成26年に行った介護事業経営実態調査に基づいて作成したものです。
表の一番下の差益率をご覧下さい。規模が大きくなるにつれて、差益率が大きくなっています。
これは、何を意味するのでしょうか?
報酬は規模が大きくなるにつれて下がりますが、それ以上に規模のメリットがあるのです。
さらに、よく見て頂きたいのは、通常規模でも一ヶ月の利用者数が451人~600人で差益率が2.8%であるのに対して、601人~750人の規模になると差益率が9.1%と大きくなります。
このことはデイサービスの場合、規模のメリットが出るのは一ヶ月の利用者数が600人を超えたときであると分かります。
定員30人で営業日が25日と稼働率が80%で、一ヶ月の利用者数は600人になります。
規模のメリットを考えるなら定員30人が標準になります。
もう一つ見て頂きたいところは、規模拡大を定員30人を目指すなら、一気に稼働率を上げるということです。
時間がかかれば、それだけ規模のメリット得られるまでの時間がかかります。
一気に定員30人で稼働率80%まで短期間で上げることが、利益を多くするとき重要です。
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