個別機能訓練加算アップと人件費アップの収支分岐点

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

個別機能訓練加算(Ⅰ)は、この4月から42単位/日から46単位/日に4単位アップします。

同様に個別機能訓練加算(Ⅱ)は50単位/日から56単位/日に6単位増えます。

【個別機能訓練加算の改正内容】
画像の説明
出典:平成27年度介護報酬改定関係資料(平成27年3月3日)

この増えた加算の単位と人件費のアップを比較してみましょう。

前提として,

  1. 介護職員の給料は1人22万円で他の経費は増えない。
  2. 在宅評価は3ヶ月に1回訪問し1時間かかるとします。
  3. 1時間の人件費は、次の計算の通り1,272円です。
    週40時間勤務(1日8時間勤務×5日)で、年間52週(365日÷7日)1ヶ月173時間勤務(週40時間×52週÷12)22万円÷173時間=1,272円/時

個別機能訓練加算(Ⅰ)のアップ分4単位は、利用者が1ヶ月に何回利用すると収支トントンになるか?

1,272円÷4単位/日×10円=31.8回 1ヶ月で31.8回÷3=10.6回すなわち、個別機能訓練加算(Ⅰ)は、1ヶ月に10.6回利用してもらわなければ人件費をペイできません。

個別機能訓練加算(Ⅱ)のアップ分6単位/日は、利用者が1ヶ月何回利用すると収支トントンになるか?

1,272円÷6単位/日×10円=21.2回 1ヶ月21.2回÷3=7回

個別機能訓練加算(Ⅰ)と(Ⅱ)を両方算定した場合

1,272円÷10単位/日×10円=12.72回1ヶ月12.72回÷3=4.2回






松本昌晴税理士事務所
大阪の税理士
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