株式会社メッセージの業績は急速に悪化する?

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

今、㈱メッセージが大きく報道されています。

川崎市の「sアミーユ川崎幸町」で行われていた虐待は、衝撃的な動画で報道されました。

その記憶に新しいところに、また豊中市の「アミーユ豊中穂積」で、30代の男性職員が70代の女性入所者の首を絞めるなどの虐待をしていました。

次から次へと行われている虐待は、人間の尊厳にかかわる重要な問題で、見逃すことができません。

私は職業柄、㈱メッセージの今後の業績がどうなるかに興味があります。

平成27年3月期の財務指標

㈱メッセージは介護最大手の㈱ニチイ学館に比べて、売上高や総資産は3分の1しかないのに、経常利益は2倍以上、当期純利益にいたっては10倍以上です。

ただ、㈱ニチイ学館は教育部門が赤字(約80億円)で、全体の業績の足を引っ張っています。

株式会社ニチイ学館株式会社メッセージ
売上高2,718億円789億円
経常利益31億円69億円
経常利益率1.1%8.7%
当期純利益4億円43億円
利益率0.1%5.4%
総資産1,845億円591億円
自己資本比率30.5%48.6%

特に、今回の虐待の報道によって、新規の入居者を獲得するのは相当の困難を伴うものと予想されます。

その結果、㈱メッセージの業績は急速に悪化するのではないでしょうか?

昨日の夕刊に、ワタミが損保ジャパンに介護事業を200億円で売却するという記事がありました。

ワタミは介護施設で死亡事故が発生するなど、ブランドイメージが大きく低下し、介護施設の入居率は90%超と高かったのが、平成27年3月期に77.9%まで低下しています。

その結果、介護事業を売却せざるを得なくなりました。

㈱メッセージの業績が、今後とうなるか非常に注目です。




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