サテライトは拠点展開のツール

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

平成27年5月14日(木)に開催したセミナーを録画してYoutubeに配信していますが、文字起こしをしました。

動画と一緒に文字を読んでいただければ、理解が深まるかと思い掲載しました。

【文字起こし】

松本:前半でかなり申し上げたところがありますんで、重なる部分があると思います。

6番目のサテライトは拠点展開のツールとして活用すべきというところから話をさせていただきたいと思います。基本的には通常規模のサテライトに移行しないほうがいい。12%下がるんで、という話を先ほど申し上げたとおりですが。とはいえ、事業規模をどんどん展開して大きくしていきたいという。利用者がどんどんどんどん増えていって、拡大していきたいという所もあろうかと思います。そういうときにサテライトというのは非常に有効な方法だということで、次にご紹介するということです。

1つ目の図ですが。小規模で始めるんですけど、稼働率がどんどんどんどん上がっていって、通常規模になっていくと。で、8割9割ぐらいの稼働率になっていくと、次に物件を見つけて、小規模デイをサテライトとしてやっていくと。だからその小規模デイがどんどんどんどん大きくなっていって、さらに定員を増やしていく。こういうことで、小規模から始まって、稼働率を上げて、通常規模・大規模に持っていくというような、拠点展開のツールとして使えるであろうと、こういう話ですね。

それをまた違う視点でお示ししたのがこれです。小規模デイを大きくしていって通常規模にし、通常規模にサテライトのデイを持っていって、その小規模が通常規模になっていくと。

だから、こういう考え方もあるんで。基本的には先ほど申し上げたとおり、12%低くなるので、安易に簡単にできないですけど。大規模に持っていく、通常規模に持っていくことによってメリットがあるんであれば、こういう拠点展開の方法もあるだろうと。

そのときに、1つの地域で細胞分裂のように持っていくというやり方があるんではなかろうかと。新規にボーンと建ててゼロから始めるんじゃなくて、散らばっているんであれば、それをある程度分割して、そこを小規模にしていくということで、ゼロからではないということです。細胞分裂のようにやっていくというやり方もあるかなと。次がもう同じことですけど、こんなような流れもあるかなと、結果的に、ということですね。

だから、これだけの説明なんですけど。中長期的にはこういう考え方もありますけど、短期的にはやっぱり小規模は通常規模とか大規模のサテライトに、基本的にならないほうがいいと思います。

ただ、4.4%含み益があるんで、小規模もいつまでも報酬が高いとは言えないので、その次を考えると、こういう事業展開の方法もあるかなということですね。簡単です、ここは。ここで終わりです。

次が定員19人以上で小規模の報酬を算定している場合は、定員の縮小も検討する。極端な事例ですけど、定員19人のデイサービスで稼働率が悪くて、1カ月の利用者が300人以下である場合には、小規模の報酬になっちゃうわけですよね。ところが来年4月から、19人ですと地域密着に移行しなくて、小規模の報酬じゃなくて通常規模の報酬になっちゃうんで、それだったら定員を縮小しましょうという話です。

次のこれはよくご存じの表なんで、ここはパスします。

19人以上で平均利用者数が300人以下。先ほど申し上げたとおりです。3月までは小規模の報酬なんだけど、来年4月から12%ダウンするんで、18人以下、18人にして地域密着型に移行したほうがいいですよねということです。

12%ダウンを回避できるということです。逆に19人以上で平均利用者数が301~750人以下の場合は、来年4月からは通常規模の報酬になる……、今年の4月から通常規模になってますよね。

なっているんですけども、ここも地域密着型に。18人以下にして地域密着型にすると、来年4月から通常規模から小規模の報酬になるんで12%アップになります。だから、皆さんの所が稼働率との関係で、19人以上だけど稼働率が悪い場合にちょっと考えていただけたらなという話です。




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