デイサービスの規模拡大と経営能力

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

平成27年5月14日(木)に開催したセミナーを録画してYoutubeに配信していますが、文字起こしをしました。

動画と一緒に文字を読んでいただければ、理解が深まるかと思い掲載しました。

【文字起こし】

松本:2025年に地域包括ケアシステムというのを構築しないといけないです。逆算していくと、今回の改正が2015年、平成27年。3年後がここ、6年後がここ、9年後がここですけど。これは直前なので、ここで大改正はできない。微調整の改正に終わると思うんで、この2つが大事です。

特に、同時改正がある3年後というのは、ものすごく重要な。ここで介護報酬は大きく変わる。今回一気に変えると影響が大きいんで、ワンクッションで変えていますけど、本当はここで変えて。

ここをデイサービスの皆さんが乗り切らないと、実はその先に進んでいかないと。だから、まだ待っているという話です。本番は次に待っているということです。いう話です。

だから、後でも申し上げますけど、重度者対応、認知症ケア対応、規模拡大ということを目指すという方向性もあると。けども、また違う方向もあるかも分かりません。またそれは申し上げます、後で。

これも申し上げたとおり、先ほど申し上げたことの繰り返しになります。規模の拡大を目指すのは一応30人。定員30人をやっぱり目指すべきだろうなと。30人以上ですね。

で、次のを見ていただくと、30人にここまで持っていくんですけど、ここはすごく悪いです、効率が。利益率は悪いです。だから一気にここから稼働率を上げていかないと、ここでジワジワ時間をかけていたらもうからないんで、一気にここまで持ってこなあかんです。いう話です。これがこのテーマです。

この率を見ていただいたら分かると思うんです。通常規模でもこの辺り、0%、2.8と低いです。やっぱりこの期間は短くしたほうがいいです。30人規模にする。そのワンクッションでこの18人の規模が1回やってこっちへ、30人規模に持っていくということになると思います。

次、実はこんな統計資料がありまして。規模が大きくなる。これは訪問介護ですけど、デイサービスでも同じです。訪問介護の事例ですけど。離職率、規模が大きくなるに従ってやめていく人の率が下がっていく。給料も上がっていくという話。

しかも利益を出しているわけだから、厚生労働省としてはやっぱりこういう姿になってほしいと願うのは当然やと思うんです。これが1つの資料です。やっぱり基本は規模を拡大することですよねと。

30人以上の規模にして、スケールメリットを出しましょうと。そのためには、ワンクッションとして18人規模でとことん、28年の4月から30年の3月まで、2年間は少なくとも小規模の報酬を、高い報酬を得られるわけだから、その2年間で最大の報酬を取りましょうと。

その後、報酬が下がる可能性があるんで、それを見据えて、次は30人に。もう超最短スピードで利用者を獲得していかないと、ズルズル、ズルズルしてたらやっぱり利益率が悪いですから、稼働率を30人のところまでドーンと持っていきましょうというのが、私の考え方です。

先ほど言ったように、頭はいいのでミスをしたわけじゃないと。やはり規模拡大を厚生労働省は願っているというようなことを書いています。同じことを申し上げてますんで、ここは簡単に終わります。

私の私見です、ここはね。規模拡大は、本当は王道なんですけど、思ったほど簡単ではない。1足す1は2というような算数の世界ではないと思います。規模拡大して売り上げが増えて利益が増える。こうは単純にならないと私は思う。私も小さな会計事務所ですけど、正直言って、従業員5人までいたときが一番、今から振り返ると楽でもうかったなという気がします。

従業員が増えていくと、いろんな従業員がいるんで、ここだけの話です。従業員がいてないですから。苦労しますよね、正直、人の問題で。人の採用、それから人は辞めていくし、いろんな従業員がいるから考えないといけないし。そういう苦労は当然出てきます。経費も増えてくるんで、よっぽどぐんと一気に規模を大きくしないと、私の会計事務所みたいにダラダラ、ダラダラ規模を大きくしてたら、やっぱりそんなに利益は出ないです。一気に規模を拡大しないと、どこの介護事業に限らず、利益が出ない。

やっぱり社長の器以上に会社は大きくならない。こういうふうに言われていますんで。人間性というか、社長としての器が大きくないと、私みたいに従業員に怒鳴りつけて感情的になったりすると、社長の器がないわけですけど。

そういうことになると、従業員はどんどん辞めていって会社は大きくならない。やっぱり経営能力というのが規模を大きくするときに非常に大切になってきます。



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松本昌晴税理士事務所
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