2015.12.27
カテゴリ:介護事業所の経営
ツクイは80市区町にドミナント展開
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
昨日の日本経済新聞に、ツクイが高齢者人口が多く介護サービスの供給が不足すると見込まれる全国80の市区町にドミナント展開する、という記事がありました。
ドミナント展開とは、まず地域を特定しその地域に集中的に店舗展開することにより、その地域内でのシェアを拡大し他社より優位に立つことによって、経営効率を高める方法です。
具体的には、ツクイは同一市区町内でデイサービス、訪問介護、高齢者住宅など複数のサービスを提供することによって、ご利用者を囲い込む考えです。
ツクイは、第一次中期経営計画(2015年11月4日)において、次のドミナント展開を発表しています。
ツクイの中期経営計画を読むと、「エリアを絞って多面的なサービス展開を行うことで、集客を加速化するのみならず、差別化・従業員の確保・維持・強化を実現する」と書かれています。
まさに、ドミナント展開は
- 集客を加速化
- 差別化・従業員の確保・維持・強化
のために行われます。
80市区町のうち近畿圏は、1割の8市区町になりますが、どこになるかは今のところ分かりません。
ツクイがドミナント展開したところは、他の介護事業所にとって脅威になるかもしれません。
しかし、ご利用者の満足度が高く、ケアマネさんとのいい関係があり、日頃の努力を怠っていない事業所にとっては、ツクイが進出してきても脅威になりません。