2016.02.22
カテゴリ:介護事業所の経営
訪問介護への不満6割
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
日本政策金融公庫総合研究所のアンケート調査結果から、介護事業者様に有益な情報を提供いたします。
今日は、「訪問介護についての不満」です。
現在利用している訪問介護について「不満を感じたことはない」とする人の割合は39.8%で、何らかの不満がある人の割合は60.2%です。
出典:日本政策金融公庫総合研究所
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/sme_findings160209.pd
何らかの不満がある人の割合は60.2%の内訳は
- 自己負担額が高い 23.0%
- 利用回数に制限がある 21.7%
- ヘルパーによって介護の仕方にばらつきがある 21.7%
- 夜間に利用できない 17.4%
- お願いしても介護保険内では対応できないと断られることがある 12.7%
- ヘルパーの仕事振りがよくない 10.9%
- 介護されている時の利用者の様子がよくわからない 9.6%
- ヘルパーの言葉遣いや態度が悪い 9.3%
- 担当するヘルパー間の引き継ぎが不十分である 7.1%
上の不満の中で訪問介護事業者様が注目していただきたいのが、次の訪問介護事業所への不満です。
- ヘルパーによって介護の仕方にばらつきがある 21.7%
- 夜間に利用できない 17.4%
- お願いしても介護保険内では対応できないと断られることがある 12.7%
- ヘルパーの仕事振りがよくない 10.9%
- 介護されている時の利用者の様子がよくわからない 9.6%
- ヘルパーの言葉遣いや態度が悪い 9.3%
- 担当するヘルパー間の引き継ぎが不十分である 7.1%
上の中で訪問介護事業所が、解決すべきものとして次のものがあります。
- ヘルパーによって介護の仕方にばらつきがある 21.7%
- ヘルパーの仕事振りがよくない 10.9%
- 介護されている時の利用者の様子がよくわからない 9.6%
- ヘルパーの言葉遣いや態度が悪い 9.3%
- 担当するヘルパー間の引き継ぎが不十分である 7.1%
ヘルパーさんへの教育や社内体制を整備することにより、ご利用者やご家族からの不満が少しでも減るようにしなければなりません。
定期的に顧客満足度調査を実施し、事前に不満を把握して解消する努力をしなければ、ご利用者の自己負担が増えるときなどにケアマネさんに不満を漏らして他の事業所に移ってしまうことがあります。
なお、顧客満足度調査は利用者・家族が本音で答えてくれない可能性があるので匿名にしておきながら、誰からの回答であるか分かるような工夫が必要です。