PDCAサイクルを回せている事業所の定着率は高い

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

昨日のブログは、介護記録を共有している事業所の定着率は比較的高いということを書きました。

今日は、ケアプランのPDCAサイクルと定着率との関係について述べたいと思います。

介護保険サービスのPDCAサイクル

PDCAサイクルとは、P(Plan) 計画⇒D(Do) 実行⇒C(Check) 評価⇒A(Act) 改善・・・これを繰り返しながら目標を達成しようとするものです。

介護保険サービスにおいても、このPDCAサイクルが行われています。

例えば、介護計画の作成手順とケアマネジメントのプロセスで行われています。

介護計画の作成手順

介護計画は、介護計画の作成 → 介護計画の説明、同意及び交付→サービス提供及び介護記録の作成 → 介護計画の評価・見直し →・・・・・・・というプロセスを繰り返します。








ケアマネジメントのプロセス

また、ケアマネジメントのプロセスも、アセスメント(情報収集)→ ケアプランの作成 → ケアカンファレンス(サービス担当者会議)の開催 →モニタリング →評価改善 →・・・・・・というプロセスを繰り返します。

PDCAサイクルと定着率の関係

このPDCAサイクルを回せているかどうか、どの程度回せているかによって定着率が変わるという調査結果が出ています。

PDCAサイクルを回せているかと定着率
出典:日本政策金融公庫総合研究所の資料より作成

定着率が高いと回答した企業のうち、PDCAサイクルを「十分できている」と回答した企業は67.2%、「おおむねできている」と回答した企業は52.7%、「あまりできていない」と回答した企業は47.2%となっています。

この調査結果から言えることは、PDCAサイクル回すことが、介護職員の定着率を高めることができるということになります。

それでは、なぜPDCAサイクルを回すと定着率が高くなるのでしょうか?

ケアプランは、要介護の改善や認知症の予防などの目標を達成するための計画です。

このケアマネジメントプロセスをPDCAサイクルで回すことによって、目標達成に近づけることができ、利用者や家族から感謝されるということもあるでしょう。

介護職員は目標達成したという満足感を得られ、モチベーションが高まると想像されます。

その結果、定着率が高まるのではないでしょうか?




a:3173 t:1 y:2