受給者 1 人当たり費用額と被保険者一人当たり介護費

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こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

8月3日に公表された「2016年度介護給付費等実態調査」に、「都道府県別の受給者1人当たり費用額」が示されています。

それによりますと、平成29年4月審査分における都道府県別の受給者 1 人当たり費用額は、高い順番に、
介護予防サービスは

  1. 佐賀県が 39.8 千円と最も高く、
  2. 次いで兵庫県が 39.2 千円、
  3. 福井県が 39.1 千円
    となっています。

介護サービスでは、

  1. 沖縄県が 209.4 千円と最も高く、
  2. 次いで石川県が 204.2 千円、
  3. 鳥取県が 203.9 千円
    となっています。

【都道府県別にみたサービス体系別受給者 1 人当たり費用額(平成 29 年4月審査分)】

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出典:平成28年度 介護給付費等実態調査の概況(平成28年5月審査分~平成29年4月審査分)

大阪府の受給者1人当たり費用額は全国平均並み

上図の通り大阪府は、受給者1人当たり費用額( = 費用額/受給者数)は、他の都道府県に比べ決して高くありません。

ところが、次の被保険者一人当たり介護費は全国一高いという現象が起きています。

これは、どの様に考えたらいいのでしょうか?

大阪府の被保険者一人当たり介護費は全国一高い

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出典:大阪府高齢者保健福祉計画推進審議会専門部会報告書

上記の違いの理由

ところで介護保険の被保険者は、次の2つに区分されます。

  1. 介護保険第1号被保険者
    市区町村に居住する65歳以上の人 
  2. 介護保険第2号被保険者
    市区町村に居住する40歳以上65歳未満の人で、医療保険(健保組合等)に加入している人(本人および家族)

被保険者であっても、介護保険を必ず利用できるわけではありません。

したがって、大阪府において受給者1人当たり費用額は全国平均で、被保険者1人当たり費用額が高いということは、被保険者で介護保険を利用している人が多いということではないでしょうか?

それは大阪府が全国に比べ認定率が高いことからも裏付けできます。

今後、大阪府で要介護度の認定が厳しくなるのではないかと危惧されます。



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