訪問介護の開業の手引きNO.16~在庫がいらない~【音声動画+テキスト】
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
動画
今回は訪問介護事業のメリットとして、「在庫がいらない」ということについてご説明したいと思います。
これは訪問介護に限らず、他のデイサービスなどの介護保険サービスを提供している事業者に共通するメリットです。
在庫を持ってする商売というのがあります。
在庫を購入するための資金が必要
例えば魚屋さんを想定していただいたら、まず中央市場で例えば100万円のお魚を仕入れたしましょう。
うまくいけばそれが全部売れると300万の売上になって200万の儲けがあるという大きな利益を得ることもあります。
しかし逆に1円も売れないというようなリスクもあるわけですけど、いずれにしても最初に100万円の商品を仕入れるために、まずお金が必要であるというデメリットがあります。
しかし訪問介護事業は商品仕入れるという商売ではありませんので、100万円の資金は必要ではない。
これは大きなメリットです。
在庫が売れ残った場合のリスク
さらに売れ残った場合、それを値引きして赤字覚悟で売らなければならないということがあります。
さらにそれでも残ってしまうと、廃棄しなければならないということがあります。
例えば魚屋さんですと生ものですから、いつまでも置いておくわけにはいきません。
廃棄しないといけないというようなこともあるかもしれません。
それはお金をドブに捨てるようなものです。
例えば100万円の商品を仕入れたけども1円も売れないと、全部捨てないといけないということになると100万円の損が出るわけですけど、100万円の商品の魚を捨てるということは、100万円の札束をドブに捨てるのと同じことだというようなことです。
とても耐え難いことです。
しかし訪問介護はそういうことはありません。
逆にですね、100万円を仕入れたんだけども、ものすごく良く売れてお客さんが殺到したんだけども、商品がないためにお断りしないといけないというようなことも、在庫商売の場合はあります。
本当はもっとたくさん仕入れた方が良かったなという後悔を、良い意味での後悔ですけれども、そういうことがあるのと違い、訪問介護の場合はそういう商品を仕入れて売る商売ではありませんので、在庫がいらないということが非常に大きなメリットがあるというふうに、ご理解いただけると思います。