訪問介護の開業の手引きNO 56~がめつく稼いて、その後は従業員や利用者のためにつかう~【音声動画+テキスト】
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
動画
あるとき NHK を見ていますと、鳥羽水族館という有名な水族館があるんですけども、この名誉館長の中村さんが水族館をオープンするときに渋沢敬三さんから、次のことを言われたと NHK で放送されてました。
これは訪問介護事業を開業される方にとって参考になるのではないかと思いまして、ご紹介したいと思います。
渋沢敬三氏の言葉
中村さんが言われたというのは、ここに書かれていますけども、読み上げますと、
「僕も水族館が大好きだけども、民間でやる場合はまずがめつく稼ぎ、しかる後に利益が出たら惜しみなく学術研究に注ぎ込みなさい。」
このように言われたと、テレビでおっしゃっていましたが、非常に皆さんの参考になるのではないかと思いここにご紹介いたしました。
訪問介護事業所を開業したときも同じ
訪問介護事業を開業される方って、色々な目標があって開業されます。
例えば、利用者に満足していただける良いサービスを提供したい、あるいは働いてくれる従業員のために頑張ってやってみたい。
こういう高い目標を持って開業される方はいらっしゃいます。
しかしですね、この二つの満足を達成するためには現実の問題として、お金がないとですね解決しないという部分が非常に多いと思います。
お金が全てとは言えませんけども、会社が黒字でないと赤字であったら、従業員に給料も払えない。
そんなところで従業員は満足するでしょうか?
さらに利用者に満足していただこうと思えば、従業員が満足してないと利用者に対する姿勢も変わってくるという風に思いますし、研修をするとかそういった費用を捻出するということもできないでしょうから、良いサービスの提供ができないというようなことがあります。
従ってまず最初にですね開業したら、ここに書いてある「がめつく稼ぐ」、この言葉というのは非常にストレートですけど、別に悪いことをして金儲けをしなさいっていうわけじゃなくて、ケアマネさんの所に営業に行って仕事をいただくということで積極的に営業しましょうということです。
これが「がめつく稼ぐ」、そしてそこで利益が出たらその利益を惜しみなく学術研究に注ぎ込むというのは、訪問介護でいうと従業員さんへの処遇を改善するとか、そしてサービス向上のための研修を行って利用者さんに満足していただくとか、そういうところにお金を使いなさいとこういう風に置き換えることが言えるのではないかと思います。
会社、従業員、利用者がすべて満足
したがって私はよく言うんですけども、会社が黒字で会社も満足しているし、そして従業員に処遇改善をして従業員も満足をしている、さらにその結果、利用者さんも満足するとこの三者が満足することによって経営は成り立つという風に思います。
しかし順番としては、まず会社が黒字でないと話は進みません。
したがって、まず言葉は悪いですけども「がめつく稼ぐ」ということを訪問介護事業を開業された最初の目標にしていただければ、という風に私は思います。
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