訪問介護の開業の手引きN0.103~日本政策金融公庫の創業計画書の作成方法その1~【音声動画+テキスト】
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
動画
訪問介護事業を開業するに際して、資金を調達しないといけない。
自己資金でまかなえる方はいいですが、全てをまかなえないという場合には、日本政策金融公庫の融資を受けられるということをお勧めいたしたいと思います。
そうなると申し込みをしないといけないわけですけども、その時に創業計画書を作成してくださいと、このように言われますので、その創業計画書について今回はご説明したいと思います。
今ご覧いただいている創業計画書は、左側の分しか写ってません。
右側にもありますけど、今回は左側についてご説明したいと思います。
創業の動機
記載例がここにありまして、これはデイサービスを開業される方の創業計画書ですけども、訪問介護を開業される方にも参考になるかと思いここでご紹介したいと思います。
創業の動機といったいったところです。
何かの動機があって創業されるということですので、例えばこの事例でいうと「介護サービス分野での今までの経験を活かし、より自分がやりたい介護をしたいと考えたため」ということと、「それが必要な人材が確保できる目処が立ったため」とこういうような動機があるのでデイサービスをやりたい。
こういうことになっています。
皆さんも訪問介護をやりたいと思われた何かの動機があったはずですから、ここはそのように素直に書いていただければ良いと思います。
経営者の略歴
次に経営者の略歴ですけども、ここは特に訪問介護事業を開業されるにあたっての特に関連する経歴を書いていただく。
◯◯ヘルパーステーションで、サービス提供責任者を5年勤務しましたということです。
そういうのがなければ、一般企業の例えば◯◯という部門の営業をやっていました、何年やっていましたというようなことでもいいかと思いますので、ここは書いていただくということになります。
セールスポイント
それから次に重要なのが、セールスポイントというところになります。
この場合のデイサービスの事例ですけども、セールスポイントはこのように書いてあります。
「訪問介護事業者と連携することによって、通所と訪問を効果的に組み合わせることができ、多様な利用者のニーズに対応することができる」とこのように書いてあります。
訪問介護事業を開業されて事業がうまくいく、だから返済できるということが重要になってきますので、日本政策金融公庫としては貸した以上は返して欲しいと当たり前なのですけども、そのためにはセールスポイントをいかにうまく書くかということがポイントになります。
プラス要素を書いていくというようなことです。
そこでセールスポイントの書き方について参考になる資料がありますので、次にご紹介したいと思います。
今ご覧いただいている資料が、これも日本政策金融公庫から引っ張ってきた資料ですけども、この中で介護サービス事業のセールスポイントというようなことがあります。
読んでみますと、「介護サービスの市場は拡大が続いていて、競争が激しくなっています。利用者の目線に立った運営がなされる計画か、また利用者の紹介先を有しているなどが大切になってきます。地域の関係者に認知され、信用されることが重要です」という風に書かれています。
要は、例えばサービス提供責任者として5年間勤務していた。
その時に、例えばケアマネージャーさんと非常に親しくなった。
「開業後もそういう人たちからの新規利用者の紹介があると思います」というような、例えば売り上げに繋がるような人脈があるとかプラス要素、そういうものを書いていただくということが必要になってきます。
ということで今回は創業計画書の左側、特にセールスポイントについてご説明致しました。
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