訪問介護の開業の手引きN0.107~必要な運転資金の計算方法~【音声動画+テキスト】

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

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訪問介護事業を開業される方のために、資金の説明をさせていただきたいと思います。

お金がないと訪問介護事業を開業しても回らないわけですから、この資金について少し理解しておく必要があるかと思います。

そこでここに仮の訪問介護事業所の事例を持ってきまして、ご説明したいと思います。

4月開業で月額報酬が200万入ってくる。

当然翌々月の25日頃に入ってくるわけですけども、給料とか家賃とか諸々の経費は月180万かかりまして毎月25日頃に支払う。

それから利用者の1割負担は、すぐ入ってくるんですけども、計算上で介護報酬と一緒に入ってくるという前提で、翌々月の25日頃に入ってくるという風に仮定しました。

以上の条件で毎月の運転資金として給料とか家賃とかの諸々の支払いと、介護報酬の収入とのバランスを見ていきたいと思います。

これがこの表なんですけども、収入はですね介護保険の収入が200万毎月入ってくると仮定します。

最初の2ヶ月間は入ってきませんから0です。

給料、家賃等は毎月180万円生じるということでしたので、ずーっと単純にするために毎月同じとこのように仮定しますと、4月は入金0で出金180ですからマイナス180万の資金不足ということになります。

5月も180万円で合計360万円の資金不足。

6月にやっと200万入ってきますけども、180万出金しまして20万のプラス。

340万、このようになります。

だんだん20万ずつこうやって資金が増えていくということで、20万ずつこうやって減っていくということになります。

ここで、資金不足にならないためにはいくら必要であったか。

運転資金です。

開業資金は別ですけども、運転資金としては360万ないとダメであるというような計算になります。

たとえば180万しかなければ、ここで次のこの5月の180万払えないということになりますから、360万は最低必要である。

この360万を自己資金か、借り入れで賄うということになります。

ということで、もう少しみなさんが計算するときは、こういうざっくりした計算ではなくて、報酬200万についてももう少し丁寧に計算していただく必要があると思います。

給料とか家賃はだいたい定額ですので、ほぼこれの計算は毎月変わらないと思います。

このようにして必要な資金、この場合は360万でしたけど計算することができます。

そこでもう一つ補足させていただきたんですけども、360万必要とはいえですね実は540万必要だったかもしれないということがあります。

なぜかと言うとですね、これは4月に180万資金が足らなくて、5月に180万で360万ということなんですけども、6月になって200万が入ってきて180万が出て行って340万、こういう順番で計算して340です。

ところが先に、360万のマイナスの繰越に対して出金が180万、先に来ると540万がいるわけです。

あとで入金があるということになると、先に180万が出ますから540万必要だったということです。

資金というのは、1日でもショートするとやりくりが苦しくなって極端な話、倒産ということもありうるわけです。

したがって25日の入金が26日、27日と土日挟むとそういうこともありますので、ここら辺はご注意いただいてです。

月単位で見るというのも良いでしょうけども、日々で見ていくと資金繰りは必要になってくるというように思います。

以上、運転資金についてご説明いたしました。



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