訪問介護の開業の手引きN0.111~損益計算書と資金繰り表の違い~【音声動画+テキスト】

こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。

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訪問介護事業を開業されると、1年間経つと決算を迎えます。

そこで損益計算書というのを初めて見る方がおられるかもわかりません。

その損益計算書と資金繰り表の違いについてご説明したいと思います。

資金繰り表とは

まず、ご覧いただくとおり、4月開業で介護報酬が月200万、翌々月の25日に入金される。

給料・家賃等の経費は、180万で毎月25日くらいに払われますというような状況で資金繰り表というのは、比較的簡単に計算できると思います。

毎月、給料・家賃が180万発生する。

国保連からの入金あるいは利用者の負担が翌々月に入ってくると仮定すると、4月5月は入金ゼロですけども6月以降に200万ずーっと入ってくるということになります。

これは資金繰りを、実際のお金の出入りを示したものです。

損益計算書とは

それに対して損益計算書というのは、今ご覧いただいているものですけども、会社の儲けを示すものです。

お金が入ってきたとか出て行ったとかそういうことは、直接関係なく表すものです。

例えば3月にサービス提供したものが、6月に入金するんですけども売り上げは4月に上げます。

お金は入ってきてないんですけども、実際にサービスを提供して請求する権利が発生しますので、200万は4月の売り上げとなります。

そして費用は180万と変わりないということなんで、損益計算書の上では20万の利益が4月に出ています。

資金繰り表と損益計算書の違い

しかし資金繰り表では、4月はお金入ってきてません。

給料・家賃等の180万が出て行ってますので、お金はマイナスです。

しかし、損益計算書ではプラスの20万が利益として出ています。

このような損益計算書と資金繰り表は違う数字になります。

したがって、利益がこう出ている。

これだけお金があるか、資金があるかということにはならないということになります。

このように利益が毎月20万ずつ出て増えていくんですけども、資金繰り表でいくとマイナス180万資金の出金が多いということで、ここが360万、340万とだんだんだんだん減っていくということになります。

これはもう典型的なんです。

会社の決算は黒字だけれども、資金は苦しいというような結果になっています。
このときに、お金がないと損益計算書では黒字だから資金がなくなる。

あるいは黒字だから税金を払わないといけない。

しかし資金はマイナスということで、なぜ資金がないのに税金を払わないといけないのかというような誤解を与えるということになりますので、これをご注意いただきたい。

損益計算書の売り上げというのは、お金の入った月の売り上げじゃなくて請求サービスを提供した月の売り上げになるということに、ご注意いただきたいと思います。

以上で、損益計算書と資金繰り表の違いについて述べさせていただきました。



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