85歳以上の人口は、75歳以上人口を上回る勢いで増加【音声動画+テキスト】
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
動画
今回は75歳以上の人口の推移と85歳以上の人口の推移、この2つの推移を比べて介護保険制度の見直しの課題について述べたいと思います。
まず左側の75歳以上の人口の推移ですが、ずっと右肩上がりで増えていきますが2025年あたりで高止まりで、それから人口がそれほど増えないとこういうふうな人口動向になっています。
これを見ていくと、75歳人口は2025年、2030年くらいで増えないのであるから、介護給付費も増えないのではないかというようなことを思いがちです。
しかし、75歳以上人口の中身、構成を見ていくとですね、75歳から84歳のグループ、この青いところですけども、2025年くらいをピークにして少し減ったりしています。
また少し増えていきますけどもまた減っていく。
このような状況になると思われます。
一方、85歳以上人口、この紫の棒グラフのところですけども、ずーっと増えていきまして、さらにどんどんどんどん増えていくということになっています。
この75歳以上人口の推移を抜き出して表したのが、この右側の85歳以上の人口の推移の棒グラフです。
ずーっと一貫して増えていき、ここにも書かれていますけども、85歳以上の人口は2015年から25年までの10年間、75歳以上人口を上回る勢いで増加する。
このようになっています。
すなわち75歳以上人口は、ここの2025年から30年で高止まりするわけですけども、構成としては85歳以上の人口の推移の伸び率が高く比率が高まるということになります。
これは何を意味するかというと、85歳以上になると介護認定を受ける認定率の割合が、75歳から84歳に比べて高くなると同時に一人あたりの介護給付費も高くなるということで、85歳以上の人口の比率が高くなるということは、それだけ介護給付費全体の総額が増えていく。
介護サービスの必要な人が増えていくと、このようなことで財政上パンクするということになります。
今のうちから介護保険制度を見直しておかないと、将来大きな問題になるということをこの2つのグラフは示唆しています。
以上で85歳以上人口の推移、75歳以上人口の推移、2つの比較を表で今後の介護保険制度の課題について述べました。
以上で終わります。
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