女性に優しい会計事務所が、生き残れる一つの条件である。
「10年後に消える職業やなくなる仕事」に、会計事務所や税理士のしている税務申告や会計業務が挙げられています。
もっとも税理士の仕事が、全くなくなるわけではありませんが、激減する可能性は十分にあります。
この様な厳しい状況で、会計事務所が生き残るためには、次のような条件が必要であると言われています。
- 将来、AIやRPA(人工知能)を使って、税務や会計ができるようになる。
- ITに強い。
- 専門分野に特化している。
- AIやRPAにできないコミュニケーション能力を持っている。
などです。
以上が一般的に言われている会計事務所が生き残れる条件ですが、私はそれに「女性に優しい会計事務所」も条件の一つに加えるべきだと思います。
「女性に優しい会計事務所」とは
女性が、結婚や出産、育児、介護などで、会計事務所を退職せざるを得ないとなると、優秀な人材を失うことになります。求人難の会計事務所にとって、大きな痛手です。特に求人が難しい小規模の会計事務所にとっては、致命傷になりかねません。
「女性に優しい会計事務所」とは、女性が結婚や出産、育児、介護などで会計事務所に出勤することが困難な場合であっても、自宅で在宅勤務ができる環境を整えているところです。
共働きが多くなった家族では、夫が育児をすることが増えてきましたが、そのときでも会計事務所が在宅勤務のできる環境を整えていることは、男性社員にとってもありがたいことです。
いくらAIやRPAが発達しても、人間でないとできない業務は残るはずです。生産年齢(16歳~64歳)人口が減少していく状況で、単純な業務は人からAIやRPAが行うようになっても、人材不足は解消されず、「女性に優しい会計事務所」でなければ、生き残ることは難しいと思われます。
在宅勤務できる環境を整備
「女性に優しい会計事務所」になるためには、在宅勤務ができる環境を整えなければなりません。
例えば、
- 会計事務所側では、外部から所内のサーバーにインターネットを通じてアクセスし、業務が行えること。
- 在宅勤務者又は在宅ワーカー側は、自宅のパソコンがインターネット環境であること。
その他運営面で克服すべき問題はあるでしょうが、少なくとも上記のハード面が整っていなければ在宅勤務は難しいです。
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