フリーランスの報酬決定メカニズム

あなたの報酬は、あなたがそれとも取引先、第三者が決定していますか?

労働政策研究・研修機構が、興味ある調査結果を発表しています。

フリーランスの「主要な取引先での仕事の報酬額の決定方法」についての調査結果です。

次の6つうち、どれに該当すくかを調査したものです。

  1. あなたや取引先以外の第三者(クラウドソーシングの会社や仲介会社など)が決定した
  2. あなたが一方的に決定した
  3. あなたが提示し、必要があれば交渉した
  4. 取引先が提示し、必要があれば交渉した
  5. 取引先が一方的に決定した
  6. その他

その調査結果は、下図の通りです。

【主要な取引先での仕事の報酬額の決定方法】

主要な取引先での仕事の報酬額の決定方法

出典:労働政策研究・研修機構「独立自営業者の就業実態と意識に関する調査」速報

上の調査結果から、いくつかの傾向が見えます。

フリーランスが報酬の決定にかかわれる割合

職種によって違いますが、「全体」を見るとフリーランスが報酬の決定にかかわった割合は、

  1. 「あなたが一方的に決定した」5.4%
  2. 「あなたが提示し、必要があれば交渉した」21.8%
  3. 「取引先が提示し、必要があれば交渉した」29.8%

合計で57%と、何らかの形でフリーランスが報酬の決定に参加している実態が見れます。

一方的、フリーランスと取引先のどちらが決定したかを見ると

  • 「あなたが一方的に決定した」5.4%
  • 「取引先が一方的に決定した」33.6%
    で、取引先が強い決定権を持っていることが分かります。

職種によって最多項目が違う

  1. 「事務関連」や「専門関連業務」「現場作業関連」では、最多が「取引先が一方的に決定した」
  2. 「デザイン・映像制作関連」や「IT関連」では、最多が「取引先が提示し、必要があれば交渉した」

職種によって報酬の決定にフリーランスが、かかわれる割合が違っています。

高い専門性が求められる職種ほど、取引先に報酬の交渉ができるという傾向がみられます。

この点は、フリーランスと取引先との間で、自由競争が働いているということが言えるのではないでしょうか?

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