介護事業の開業資金
こんにちは。大阪の介護専門税理士の松本昌晴です。
介護事業の開業に当たり、どれだけの資金を準備したらいいでしょうか?
こういった質問をされる方が多いです。
なかなか難しい質問です。
条件によって変わってくるからです。
そこで私は、訪問介護なら500万円~1000万円ぐらい、デイサービスなら1000万円~3000万円ぐらいと答えています。
この数字は、今まで開業支援させて頂いた方々が開業されたときの資金です。
開業資金に幅があるのは、条件によって違ってくるからです。
幅がでる原因は人件費と設備費、それと新規利用者の獲得状況などの諸条件によって異なります。
例えば、人件費についていえば、ご自身が資格をお持ちであるか、ご家族や友人などが資格をお持ちで開業して軌道に乗るまでは安い給料でやってもらえるか?
デイサービスで浴室や厨房設備、機能訓練用設備などにどれだけかけるのか?
新規利用者の獲得がスムーズに進めば、売上が増えて入金も増えるので、どれだけ新規採利用者を獲得できるかは、開業時に調達すべき資金を計算するときに考慮すべき重要なポイントです。
以上3点を詰めていって、調達すべき資金が分かると次は自己資金で賄えるか判断します。
ほとんどの方が自己資金では賄えず、どこかで借り入れされます。
例えば、
- 家族や友人から借りる
- 日本政策金融公庫から借りる
- 民間金融機関から借りる
などです。
この中で一番多いのが日本政策金融公庫からの借り入れです。
必要な調達資金-自己資金=必要な借入資金になります。
日本政策金融公庫から借りるなら借入資金は自己資金の2倍以下にしたいです。
それ以上借入するなら担保や保証人が必要になります。
この様に自己資金が多いほど借入できる資金も多くなりますので、開業するに当たっては給料から毎月ゴツゴツと貯めた貯金を自己資金とするよう時間をかけて貯めて下さい。
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