介護事業者のための会計入門~経理を楽にする方法~

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

介護事業者様は日々の業務に追われているので、経理業務に時間を取られたくないと思います。

さらに資金繰り表は大事なのは分かったけれど、「作成する時間なんかありません」というのが現状ではないでしょうか?

そこで今回は、小規模な介護事業者様を対象に、できるだけ経理業務を省略でき、さらに資金繰り表にも対応する方法をご紹介します。

私は訪問介護事業所を経営していますが、そこで実践している方法です。

まず、小口現金出納帳を廃止しました。

小口の経費の支払いは、従業員が立て替え払いし精算は給料日に給料と一緒に支払います。

これで、小口現金出納帳の記帳の省略と小口現金の準備と管理が省略できます。

従業員に負担させるのを気にされる方は、例えば1万円を仮払いすることで解決できます。

また、給料や家賃などの経費は、私の銀行口座から振り込みして立て替え払いします。

私は「りそな銀行」のインターネットバンキングを利用しています。

個人で「りそな銀行」のインターネットバンキングに加入すると、同行への振り込みは手数料が無料、他行への振り込みは100円で無制限です。

私の知る限りは、この方法が一番振込み手数料が安いです。

他にもっと安くできる方法があれば、教えてください。

次の銀行通帳をご覧ください。

曜日内容入金出金残高
31前月繰越100
37ガス料金199
38利用者負担分20119
316電気料金3116
319水道料金1115
326国保連200315
328社長へ返済18035

3月28日の社長(私)への返済180は、次のように私が立て替えた項目を封筒の裏面に記入し、封筒の中に領収書等を入れ合計します。

×月×日 家賃        〇〇円
×月×日 給料         〇〇円
×月×日 源泉税納付      〇〇円
              合計180

その合計金額180を月末に、会社の通帳から私の通帳に振り替え返済します。

預金通帳は1つにして、会社のお金の流れは全てこの通帳に1本化します。

なぜなら、その通帳だけで会社の預金残高が分かり資金繰り状態もすぐ分かるからです。

もし複数通帳があると電卓で足し算しなければならず、また預金を移動する手間がかかります。

通帳の残高を見れば、来月の支払いができるかすぐ分かると思いますので、資金繰り表の作成はいりません。

儲かっているかどうかも、通帳1本で分かります。

また、通帳からパソコンの会計ソフトを使って入力します。

1時間もあれば経理業務は終わりです。非常に簡単です。

是非お試しください。

しかし不思議なもので、 出来ない人はどれだけ簡単な方法でも出来ません。

これは能力の問題ではなく、性格の問題かもしれません。

私は、指導するのをあきらめています。(笑い)



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