ビックリする話~税務署が書類紛失~

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

会計事務所を長年、経営しているとビックリするような話があります。

今回は、税務署が書類を紛失した話をご紹介します。今から、かなり前の話なので、ご紹介してもいいかなと思います。

ある税務署の副署長から、ある日突然私の事務所に電話がありました。

「先生の顧問先で〇〇株式会社があると思いますが、第×期の申告書と決算書のコピーを頂けないでしょうか?」という内容でした。

最初、意味が分からなかったのですが、副署長は話を続けて「実は、先生が顧問されている〇〇株式会社の第×期の申告書と決算書一式を紛失してしまったのでコピーを頂きたいのです。」

この様に言われ、私は税務署にとって事が重大であることが分かりました。

常日頃、税務調査で税務署と闘っているので、ここは敵に塩を送ることはないと思いましたが、心の優しい私?は副署長の困っている様子から本人確認を条件にコピーに応じました。

副署長と担当者の方が事務所に来られ、私はコピーをお渡ししました。

副署長は、感謝の言葉を言われると同時に、思いがけないことを言われました。

「先生の顧問先は、管内に何社ありますか?もし、何かありましたらご相談ください。」と言って帰られたのです。

私は、「何かありましたらご相談ください。」という言葉が気になっていました。単なる社交辞令で言われたのか、それとも税務調査で問題になったとき配慮してくれるという意味なのか分かりませんでした。

いずれにせよ、税務署には貸しができたと思いましたが、この貸しも副署長が異動してしまえば無くなってしまうとも思いました。

この出来事があってから2年ぐらいして、その管内にある私の顧問先の調査がありました。統括官含め3名の職員の方が調査に来られましたが、調査の結果は多額の金額の修正申告の慫慂(しょうよう:修正申告に応じるように勧めること)を勧められました。

このとき2年前の副署長の「何かありましたらご相談ください。」という言葉を思い浮かべました。

そこで、私は税理士として統括官に根拠をもって反論すると同時に、ダメもとで2年前の出来事を話しました。

統括官は、私たちに席を外すように言われ別室で30分ほど待っていると、統括官から大幅に譲歩した提案をされたのです。

これには、私はビックリです。あの副署長が言われた「何かありましたらご相談ください。」という事が効いたのか、それとも私の税理士としての反論が効いたのかは不明です。

以上、税務署が書類を紛失した出来事をご紹介しました。



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