サ付き住宅「勝者」の条件(日経ヘルスケア2013.2月号)

日経ヘルスケア2013.2月号

こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。

日経ヘルスケア2013.2月号に興味ある記事がありましたので、ご紹介します。

タイトルは、(サ付き住宅「勝者」の条件)です。概略は次の通りです。

詳細は、日経ヘルスケア2013.2月号をご覧ください。

開設ラッシュで競争激化

補助金や税制優遇が見込まれる2015年度までは、開設ラッシュが続きそうです。

それに伴い、事業者間で競争が激化しつつあり、特に大都市圏で

  1. 入居者確保
  2. スタッフ確保
  3. 価格競争
    の影響が出始めています。

大阪府は、登録戸数が8046戸で群を抜いています。そのため、「大阪府での開設は考えていない」と言い切っている意見の紹介がありました。

サ付き住宅「勝者」の条件

このような状況の中で、成功するための条件として、次の3つが挙げられています。

  1. 重度化に備えた医療・介護サービスの提供
    1. 重度化に備え、在宅療養支援診療所と連携して医療ニーズに対応すること。
    2. 訪問看護事業所や定期巡回・随時対応型訪問介護看護事業所の併設・連携などで医療・介護ニーズに柔軟に応えられる体制を整えること。
  2. 住み替えを想定した事前対応
    1. 要介護度が進行した際に、必要に応じて住み替えられる介護居室や有料老人ホームを開設する。
    2. 住み替え先の居室の月額料金を低く設定すること。
  3. 地域ニーズに合わせた価格設定
    1. 低所得でも入居可能な「ロープライス型」
    2. 「少し高くても広い部屋」のニーズ

業界団体や国交省、厚労省の動向

  1. 「サービス付き高齢者向け住宅協会」は、国交省や厚労省に不適切事例の情報を提供。また、インターネット上でサ付き住宅のランキングを公表する計画。
  2. 国交省は、サービス付き高齢者向け住宅情報システムに登録されたデータを基にハード面を分析中。また、事業者へのヒアリング調査も含め3月末までにリポートを取りまとめる計画。
  3. 厚労省は、ソフト面の調査に着手し、こちらも3月末から4月に報告書を公開。
  4. 国交省、厚労省ともに「今のところ登録基準を変更する考えはない」。ただ「・・・問題が深刻であれば何らかの対応が必要かもしれない」としている。



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