介護保険最新情報Vol.310 介護キャリア段位制度
こんにちは。介護専門税理士の松本昌晴です。
介護保険最新情報Vol.310によりますと、キャリア段位制を取り入れた事業所は、介護職員処遇改善加算のキャリアパス要件満たす措置が確定しました。
次に介護保険最新情報Vol.310の中からQ&Aを抜粋しています。
介護キャリア段位制度と介護職員処遇改善加算の関係に関するQ&A
問 介護事業所・施設において介護キャリア段位制度を導入した場合、介護職員処遇改善加算のキャリアパス要件を満たしたことになるのか。
(答)
介護事業所・施設において、資質向上のための計画に沿って、OJT の一環として介護キャリア段位制度を導入し、全ての介護職員に周知した場合、以下の2に適合するため、介護職員処遇改善加算のキャリアパス要件を満たしたことになる。
【キャリアパス要件】
次に掲げる基準のいずれかの基準に適合すること。
- 次に掲げる要件の全てに適合すること。
- 介護職員の任用の際における職責又は職務内容等の要件(介護職員の賃金に関するものを含む。)を定めていること。
- ⅰの要件について書面をもって作成し、全ての介護職員に周知していること。
- 次に掲げる要件の全てに適合すること。
- 介護職員の資質の向上の支援に関する計画を策定し、当該計画に係る研修の実施又は研修の機会を確保していること。
- ⅰについて、全ての介護職員に周知していること。
介護キャリア段位制度の実施について、詳しくは平成25年2月8日介護保険最新情報Vol.310をご覧ください。http://www.pref.mie.lg.jp/CHOJUS/HP/kaisei/SVOL/SVOL_310.pdf
2012年10月1日ブログ再掲
日本経済新聞(2012.6.11)夕刊には、「キャリア段位制度」は、内閣府の事業仕分けで費用がかかる割に効果のはっきりしない点が問題視され、廃止が決定されたという記事が掲載されていました。
ところが、一転、今秋スタートするようだ。
内閣府は「介護プロフェッショナルキャリア段位」の審査・認定などを行う実施機関の公募を9月18日から開始している。
キャリア段位の最高レベルの「レベル7」はトップ・プロフェッショナルの位置付け。
一方、「レベル1」はエントリー・レベル。
初心者からプロ中のプロまで仕事のスキルを7段階に認定する仕組み。
階段を昇るように、一歩ずつ上を目指すことができる。
キャリアパスを分かりやすく示すことで介護分野で働こうという人を増やすのが狙い。
日本再生戦略に位置付けられた国家戦略でもある。
将来、キャリア段位取得者の比率が、27年廃止予定の処遇改善加算の継続要件になる可能性があります。
あるいは、次期報酬改定で特定加算要件になる可能性があります。
そのため、介護事業者様にとって「キャリア段位制度」は無視できません。
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